2005年08月03日

女学生のぬいぐるみ人形


200508039b5b9678.jpg※2 出会い
 「母さん、母さん、三崎さんのおじさんと働いとる、あの男の子は、誰ね?」

 台所の流しに向かって立っていた母は、
「何ね、ばたばた、家の中を走ったらいけんよ」
と言いながら、前掛けで手を拭き拭き、飯台に座った。
「あー、あの子ねー、三崎さんのおばあさんの孫だって」
と言った。その後も何か言いたそうに考えていたが、とたんに、
「真理子には、関係ないやろが、早く宿題しなさい!」
と、急に不機嫌になって、流し台に戻った。

(おばあさんの孫?おじさんは40歳位なのに独身だし、それに、孫にあんなきつい仕事をなぜさせるのだろう?)
 私には、とても解せないことだった。

 私は、しぶしぶ、また2階の子供部屋に戻った。
 再び、窓の外の畑に目をやると、その男の子は直ぐそこに居た。私の家は、三崎さんの広い畑に密接していたので、手前の方は至近距離なのだ。

 顔、形が、はっきり見える。私は驚いた。彼はどう見ても、白人とのあいの子だったのである。※3へ

(写真は、旅先の土産品店で買った12センチ位の人形。カテゴリーの蘭、小説[藪椿]で、上記小説を連載中)
posted by hidamari at 09:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 [藪椿] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック