2005年08月19日

紙粘土人形


20050819a3f5d1fe.jpg※10 出会い
 ミツエさんは、傷つきながらも子供を3人連れて、何とかおばあさんの所へ引き揚げてきたこと。
 そこで世間に隠れて慎ちゃんを出産したこと。
 慎ちゃんは生まれるとすぐ、おばあさんによって、博多にあるカトリック系の養護施設に、孤児として預けられたこと。
 その後、守山さんがシベリアから復員してきたこと。そしてミツエさんは守山さんとの間に、4人目の女の子(まり子ちゃん)を授かったこと。その名前は偶然私の名前と一緒だった。
 ラジオの尋ね人の時間で、何度も慎ちゃんの親戚の消息を探していたこと。
 おばあさんは悩んだ末、博多に住んでいる二男の昭夫さんに慎ちゃんを引き取らせたこと。少しでも遠くに住まわせた方が、波風がたたないと考えたからだ。
 ところが、昭夫さんが、自分の家族で手一杯になり、慎ちゃんをおばあさんに返すことになったこと。
 そんなことで、おばあさんは、思い切って、この春から慎ちゃんを引き取って育てることになったこと。

 以上のことが、その後、父と母の会話や近所の人の噂話で、私が知り得たことがらであった。※11へ

(写真は、趣味の作品展示即売会で購入した紙粘土の人形)
(上記小説は、カテゴリー小説[藪椿]で連載中)
posted by hidamari at 09:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 [藪椿] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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