2005年08月31日

空き瓶が胴体の人形


20050831161d04f4.jpg※16 出会い
 私は中学生になった。その年、筑紫村は東筑紫野町に合併され、中学も同時に東筑紫野中学校に合併された。当中学校は、約、1年生250人2年生300人3年生350人という比較的規模の大きな学校だった。
 次姉の妙子は同じ中学校の3年生、長姉京子は博多の女子高の3年生だった。次姉と私は距離が遠くなった中学校までバスで通学し、帰りは夕方5時近くになるという生活になった。

 小学校とは違い、中間、期末と試験が行われる。しかも順位が校内に発表されるとなれば、今まで、学年の人数が60人余りという小さな小学校で、のんびり育った私も、少しは勉強しなければと、思い始めた時期でもあった。
 また、中学生活がだんだん楽しくなり、行動範囲も広くなると、慎ちゃんのことをあまり気にかけていられなくなっていた。
 かといって、すっかり、興味が無くなった訳ではない。

 慎ちゃんのことは、郵便局から帰ってくると、必ず、畑に行くのが常だった父の方が、今では詳しくなっていた。父の畑は、三崎さんちの前の方に150坪程のものが1枚と、その他に本家から相続した50坪程の畑が、国道を渡って小高い丘の上にあった。その2ヶ所の畑の周りが全て、三崎さんちの畑に隣接していた。

 父と慎ちゃんは、殆んど毎日畑で顔を合わせる、農作業仲間だったのである。私は、父が、その日の慎ちゃんとの話題や、彼の様子を話してくれるのを、楽しみにしていた。※17へ

(写真は、老人会手芸品展示即売会で購入した人形)
(上記小説は、カテゴリー小説[藪椿]で連載中)
posted by hidamari at 15:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 [藪椿] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック