2006年05月01日

相浦火力発電所


相浦火力発電所.jpg※47
 11月になっても12月になっても2人から何も連絡はなかった。
 薬局には臨時の薬剤師が配置されていたので、もう誰も2人の噂もしなくなっていた。
 既にそのころは、蒲田も慶子も退職になっていた。
 11月末、時々、蒲田の妻が事務所に顔を見せていたのは、退職の事務手続きをしていたのだろう。
 彼女は、昼間スーパーのレジで働いているとのこと。しかし、それで親子4人は暮らしていけず、鹿児島で薬屋を営んでいる蒲田の実家から援助を受けているらしかった。

 啓介と、矢部は大事な仕事仲間と、テニス仲間を同時に無くしてしまい、しょんぼりしているようだった。すっかりテニスは休止状態だと、矢部がこぼしていた。それは、啓介が、休みの度に蒲田の子供たちを元気づけに、子供たちの元へ行っているからだと、晴美は小耳に挟んでいた。

 暮も押し詰まったある日、市役所の幹部、総務部長、人事課長、保健部長、病院課長一行が病院を訪れた。
 秋津が、何年に1回か市の幹部職員が視察に回るもので、顔見せ行事のようなものだと晴美に教えてくれた。
 その日は、業務終了後、職員も会議室に集まり、幹部職員を交えて簡単な食事会が催された。
 それは、日頃行えない意見交歓会の場でもあったのだ。※48へ

(写真は、長崎県に3ヵ所{他に松浦、松島}ある火力発電所の1つ。意外と街中にあったので驚き。でも最初発電所があり、後で人家が増えたのだろう)
(上記小説は、カテゴリー短編小説[茜雲]で連載中)

posted by hidamari at 16:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説〔茜雲〕 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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