2006年06月27日

小説〔喫茶店〕

 bP
  小久保茂、26歳は、この日本の西の果てにある離島暮しに何の不足もなかった。
 青い空と青い海、それに緑の山と草原が仕事の相手で、身分はれっきとした国家公務員、環境省の技師である。
 西海国立公園の一部に位置するこの六島に赴任してやっと4ヵ月を終えた。職員は立った1人であるが、県の地方事務所にデスク1個で駐留している。席は本土にある九州地方環境事務所にあるので、逐一指令はそこから来るようになっている。 業務は国立公園の維持管理、その他公園内の情報収集、調査、相談等、全てを網羅したものである。
 上司は海の向こうで、顔を合わせることはめったにない。その代わり、地元の関係組合等とは常に密着した関係にある。
 たいへんなこともあるが、自然相手の自由な仕事であることは、茂にとってはこの上もない幸せなことであろう。
 問題がない時は、決った調査をして報告するだけの場合もある。パソコンのオンライン化で報告等のデスク上の仕事は、何ということはない。
 しかし、この六島は市町村合併で新生むしま市として1つになったことにより、県や市の組織改正が大幅に変わった。それに伴い茂もこのところデスクワークにおわれて忙しかった。bQへ
 
(上記小説は、カテゴリー短編小説〔喫茶店〕で連載します)

posted by hidamari at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説〔喫茶店〕 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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