2008年06月10日

 傍観者
 桜の花びらがハラハラと舞い上がっていました
 うららかな日曜日の昼下がり
 白いテニスウエアーの貴方は
 テニスコートを走り回っていました
 桜の木の陰から
 わたしは通りがかりの傍観者のふりをして
 貴方の姿を追っていました

 いつの間にかテニスコートの周りの樹木は
 真っ赤に色づいていました
 テニスコートの中の
 貴方の白いテニスウエアーが
 夕陽で赤く染まっていました
 わたしは相変わらず傍観者のふりをして
 貴方の姿を追っていました

 ほんとうはわたし傍観者なんかではないのです
 いつか貴方がわたしのことに気がついて
 テニスコートから飛び出してきてくれるようで
 そんなことを思った冬の日だまり
 夢の中では 既に
 貴方はわたしにハグをしてくれました
 いえ わたしは決してストーカーではありません
 
 
 

 
 
posted by hidamari at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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