2008年06月14日

小説・目障りな女

bU
 そんな時、本社で若杉にばったり会った。
 奈緒は思い切って若杉に尋ねてみた。
 「忘年会の夜、貴方が電話で言ったこと、今になってとても気になるの。夫が女性とどこかへ行ったっていうこと…」
 「ああー、…何でもないですよ、あの時僕酔っていたから、奥さんに変なこと言ってすみません。反省しています」
 「そんなこといいの、…ただあの頃夫が時々遅く帰ってきていたから浮気でもしたのじゃないかと…」
 「…でも、今はそんなことないのでしょう?」
 「そうねー、最近はあの頃のようにはないかも」
 「じゃあ、心配ないですよ。よしんばその頃浮気していたとしても、今はもう終ったことなのでしょ!相手にも家庭があることだし、お互い遊びだったんじゃないですか!」
 若杉は半ば正也の浮気を認めた言い方をした。
 「相手の女性は山本百合子さんですよね」
 奈緒はその時既に、夫にそれとなく聞いて、あの2ショット写真の女性の名前を知っていた。
 「ああ、忘年会の夜の相手はそうでした」
 若杉は簡単に口を割った。
 男同士かばい合うということもないのが、奈緒には以外だった。bVへ

(上記小説は、カテゴリー、短編小説・つぶらなひとみ[目障りな女]で連載中)
posted by hidamari at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 短編小説・つぶらなひとみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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