2008年06月17日

小説・目障りな女

bV
 奈緒は、正也の浮気を、既に済んでいることなら、今さら事を荒立てる気はなかった。
 ただ、自分がそれを掌握していることを相手に知らしめておく必要があった。
 それには、正也に包み隠さず告白させるしかなかった。
 そう簡単に白状しないだろうと覚悟していたのに、正也は、以外にもあっさり百合子と浮気したことを認めたのである。
 その後、幾分、夫婦仲はぎくしゃくしているものの、はた目にはなんら変わることはなかった。
 なにしろ、正也は、子煩悩だったし休みの日は家事もよく手伝うマメな男だった。
 浮気も若杉の電話がなかったら気がつかなかったくらいだから、奈緒は広い心を持って、何事もなかったものとして過ごすつもりであった。
 百合子の傍若無人な態度を目にすることがなかったら。bWへ

(上記小説は、カテゴリー、短編小説・つぶらなひとみ[目障りな女]で連載中)

posted by hidamari at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 短編小説・つぶらなひとみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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