2008年08月15日

お盆と冷しソーメン
 小さい小さい私の手をひいて
 お父さんが親戚のお家へ私を連れていったのは
 たしかお盆だったと思います

 今日のようにとても暑い日でした
 歩くのがとても辛くて
 その上とても眠くて
 お父さんの大きな手に引きずられながら
 やっとの思いで親戚のうちへ辿り着きました

 お父さんは お供え物が一杯してある仏壇の前で
 大人の男の人たちとビールなんか飲んで
 とても嬉しそうでした
 わたしはただ眠くて
 大人の女の人たちが
 スイカやお饅頭を
 食べなさい食べなさいと言う声を
 子守歌のように聞きながら
 そのまま眠ってしまったのです

 チャリーンチャリーンと奏でる風鈴の音で
 わたしはやっと目が覚めました
 お腹の上にはいつもと違うタオルケットがのっかっています
 周りの様子も違います
 パニクった私はあわててお母さんを探しました
 ビールを飲みながら談笑しているお父さんの姿が
 目に飛び込んできました
 走っていってお父さんにしがみつきました

 親戚のおばさんが冷しソーメンを出してくれました
 ほんとのところソーメンなんか好きでなかったけれど
 とてもお腹がすいていたのでおそるおそる口にしてみました
 それが意外と美味しかったのです
 ゴマ醤油のたれがとても美味しかったのです
 冷たいソーメンにゴマの風味と砂糖醤油がからみあって
 とても円やかな味がしました

 今日のような夏の暑い日は、どうしてもあの遠い昔のソーメンの味に会いたいのです
 それに今日はお盆の15日
 今夜は冷しソーメンで決りです
 そう たれはゴマ醤油で

posted by hidamari at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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