2008年09月26日

小説・間口

25
 陸が勤務している学生課は、学生係と教務係とがあり、学生係長が本間、その下に陸とあと若い男性職員1人、教務係に係長と職員2人という構成で出来ている。
 また、その他にも協会職員やアルバイトが常時2〜3人いて、比較的賑やかな職場である。
 教務係の宇野しおりは陸より5歳年下だが、既婚者で女の子供が2人いる。夫とは職場結婚で、夫は同じ大学の講師である。
 しおりは、陸とは正反対に、ゴールデンウィークをただひたすら楽しみにしている。それは尤ものことである。家に帰れば主婦であり母である彼女は、日頃、身体がいくつあってもたりないくらい忙しいのだ。
 休みには、たまった家事をするだけでも充実しているはずなのに、家族で北海道旅行を計画しているという。それが嬉しくてしようがないのか、だれかれとなく、ふれ回っている。
 陸はそんな話はあまり聞きたくない。話しかけられないように、しおりには極力近づかないように気をつけていた。26へ

(上記小説は、カテゴリー{短編小説・つぶらなひとみ}の中の、小説・間口で連載中)

posted by hidamari at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 短編小説・つぶらなひとみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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