2008年11月26日

映画の感想「私は貝になりたい」

 中居正広主演
 テレビでしきりに宣伝している中居くんの熱意にほだされて、今日劇場へ足を運んだ。
 その昔、フランキー堺主演の映画を観た記憶がある。それに比べると、中居くんでは力量不足になるのではないかと心配していたが、脇役石坂浩二の重厚な演技に助けられ、映画全体が締まったものになっていたと思う。
 中居くんびいきの私は、なかなか良かったのではないかと思った次第である。

 この映画は完全なるノンフィクションでも、完全なるフィクションでもない。
 C級戦犯の東京裁判における理不尽さを、見たり聞いたりした元陸軍中尉が、それを集約して手記として世に出した「狂える戦犯死刑因」を元に、橋本忍さんが脚本化されたという。

 この映画を観て、いろいろなことを改めて考えさせられた。
 戦犯のこと、靖国神社のこと、軍人恩給、遺族年金のこと。
 というのも、いつの世も、理不尽な扱いを受けるのは、何の罪もない一般市民であること。
 それなのに、恩恵を受けるのは、まっ先にお偉い役人から。
 指令した軍幹部は、終戦となるやまっ先に逃げ、戦後は恩給も階級に応じた手厚いものだった。それに比べ2等兵の遺族年金は微々たるものだったらしい。
 気になったのは、戦犯の遺族に遺族年金が支払われたかだった。
 それはABC級に関わらず支払われたという。
 ちょっと、ほっとした。
 もちろん、A級戦犯は国の要人、及び軍人だから恩給も支払われているということ。
 そこには、一般市民とは大差があることは、言うまでもない。
 理不尽なことは、今も昔も変わらない。
 とにかく、泣ける映画だった。
 
posted by hidamari at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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