2008年12月20日

小説・父親の役目

24
 秀男は離婚を断念せざるをえなかった。
 父親として生きるべきだと、気付いたからだ。
とうに夫婦としては機能していなかった。それなら離婚しようと思うのは、やはり自分勝手な考えなのだ。冷え切った夫婦の元で暮らす子供は、可哀相だと思いこんでいたが、子供たちは、そんな両親でも一緒の方がいいという。
それなら頑張って、父親としての役目を果たそうと思ったのだ。
それに、美代子は織江の存在を認めるようなことを言った。
秀男は近いうちにパイプカットもしようと思った。
それが、小百合と賢を大事に思っている証になる。懺悔の気持もあった。なによりそれが、織江とこれからも付き合っていける、美代子から与えられた条件でもあるからだ。25へ

(上記小説は、カテゴリー{短編小説・つぶらなひとみ}の中の、小説・父親の役目で連載中)

posted by hidamari at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 短編小説・つぶらなひとみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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