2009年06月05日

 
 パソコンを打つ時
 車のハンドルを握る時
 包丁を使う時
 否が応でも目に入る
 自分の手の甲
 いつの頃からだろう
 こんなにシワだらけ
 こんなにシミだらけ
 こんなに青筋だらけ

 こすってもこすっても
 揉んでも揉んでも
 きれいなふんわりした手に戻ることはない

 在りし日の母が私の手を握りながら言ったことがある
 「あんたはきれいな手をしているね わたしはこんなにシワクチャになったよ」
 当時70歳過ぎだった母は羨ましそうに言った
 「当然よ 母さんは私よりより30歳以上年上よ」
 母が娘と比べること事態 私はバカバカしかったのだ
 老人がシワクチャになるのは当然だと思っていた
 
 今になって母のことばが身に沁みる
 崩れていく容姿の恐怖 
 身体の不安 
 じっと手の甲を見つめながら
 あの頃の母の気持ちを共有している
 今日この頃の私
 
posted by hidamari at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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