2010年03月11日

読後感「Dr.インクの星空キネマ」

 にしのあきひろ著 2009年1月発行

 漫才コンビ、キングコングのツッコミをしている西野さんの作品である。
 絵本とはいえ、モノクロ仕上げなので、精密なタッチの漫画という感じである。
 何の予備知識もなく、もし、本屋さんや図書館で目にしたとしたら、パラパラとめくってすぐに元に戻しただろう。
 なぜなら、普通の絵本は1目で内容が分かる綺麗なカラーの絵のはず。
 この本は、なにしろ細い線がやたらと多い絵なので、よくよく見ないと、何が書いてあるか分からない。
 せっかちな私はめんどうくさいと思うだろう。
 それに女性の私は、個性的な絵より、ノーマルな美しい絵が好きだから。
 しかし、西野さんのブログを読んで分かることだが、彼が身を削るようにして描いた絵だと思うと、ただの絵本ではないのだ。
 この絵本が発行された当日の彼のブログに、この本の生い立ちと、この本に対する思い入れが書いてある。
 なんと5年の歳月を費やして出来た作品である。
 この3篇に流れているモチーフは、宇宙―星空である。
 子供時代に体験したことが原風景としてあることが覗える。
 さて、この絵本。
 大人向け、子供向け、男性向け、女性向け?
 私が読んでみて思ったのは、小学生以上男性向けのファンタジーではなかろうか?
 それにしても、彼独特の世界で、みごとな芸術であることは確かである。

posted by hidamari at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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