私はずっと引きこもっています。
といっても短大を出てフリーターとして2年くらいは働いていました。
パン工場、スーパーでのお総菜作り、宅急便の仕分け等職場を転々と変わりました。
一生懸命働いても賃金がとても安いので、ずっと実家を出ることができませんでした。
それに友人もできませんでした。
そんなある日、朝寝坊をしてしまいました。
とたんに何だか職場へ行く気がしなくなり、それ以来、自分の部屋から出られなくなったのです。
それから3年も過ぎてしまいました。
親は「いい若いものが部屋でウダウダしているのなら死んでしまえ」と言います。
私もそう思います。
でも死ぬのも面倒くさいです。
私は女の子なのに、もうずっと鏡を見ていません。もちろん化粧もしません。いったい自分が今どんな状態になっているか見当もつきません。
でも、そんなこともちっともかまわないのです。
だって私の頭の中は無です。ただ生きてはいるのです。
ところが、最近気になって仕方ないことがあります。
それは窓から風に乗って聞こえてくる、子供たちのキャーキャー騒ぐ声であります。
私の家の前は小学校で、前にグランド、その片側に体育館があるのですが、声はその体育館からするのです。
殆ど毎日午前中に聞こえてきます。
2階の私の部屋からは、グランドが真下に見えます。
グランドを横切って行けば体育館はすぐです。
ある時私は、なぜだか分かりませんが、体育館で何が行われているのか、無性に知りたいと思いました。
その日、運動場は静まりかえっていましたが、体育館からは相変わらず、子供たちの声が聞こえていました。bQへ
(私はよく夢を見る。その夢がとても面白いので、書きとめてみようと思った。カテゴリー夢小説で綴っていきたいと思う)
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