2011年02月12日

夢小説・再会

bS
 緑子はすっかり落胆していた。
 譲治君の変貌ぶりにではない。譲治君は年相応にかっこ良かったし、それに比べ緑子の容姿は、年相応に下り坂だったけど、それは年月が経っている以上仕方のないことだったし、決してそんなことではなかった。
 また、譲治君が、思っている以上にクールだったからでもない。
 緑子が落胆したのは、再会の仕方だった。
 2人だけで会いたかった。そっちの方がロマンティックだと思った。
 でも一方では、そんな風に思った自分が嫌だった。
 緑子は、譲治君の家と反対側の川沿いの土手を放心状態で歩いていた。
 彼女の気持ちを察しているのか、静かに寄り添うように付いてきていたキナコが、突然吠えだした。
 「どうしたの?キナコ」と、我に返った緑子はキナコをなだめた。
 その時、突然後ろから肩に手をかけられた。
 緑子は飛び上がらんばかりに驚いた。
 振り向くと、譲治君が笑顔で立っていた。
 そして、「緑子ちゃんに会えると思ってお宅を訪ねたのに、すぐに出ていくなんて」と言った。bTへ
(カテゴリー夢小説で連載)

posted by hidamari at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 夢小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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