2011年03月10日

たこ焼き屋さんにて

 我が家から2km位先の国道に、隣市との境界表示柱がある。
 そこは鈴田峠と呼ばれているので、昔は峠の山道だったのだろう。
 その国道沿いの一角が広場になっていて、そこにバス停があり、自動販売機があり、何よりいかにも峠らしいのは、付近に人家はないのに、食べ物屋さんが並んでいることだ。
 残念ながら中央の食堂は閉店しているが、両脇のお饅頭屋さんとたこ焼き屋さんには、お客さんも少なからず入っているようだ。
 私はそこのたこ焼きが好きなので、時々車を走らせて買いにいく。
 車の往来はひっきりなしだが、人が歩けるような場所ではないし、営業時間が午後3時から深夜までというから、そのお店のお客さんは、多分お馴染みさんか、口コミで知った人たちなのではないだろうか。
 昨日畑の帰りに、我が家を通り過ぎてこのたこ焼きを買いに行った時のことである。
 先客がいた。
 若いお母さんと坊やの親子づれ。
 坊やがお母さんとハグハグしている。それも長いことハグしたままじゃれあっている。
 「坊や、ママが好きなのね、何年生?」と聞くと、4年生だという。
 「一人っ子ですか?」と聞くと、そうだということ。
 「仲が良くていいですね」というと、「ハイ、仲良しです」とお母さん。
 子供をハグする感触、懐かしい感触、私も今一度味わいたい衝動にかられた。
 叶わない夢を何でも羨ましがる私、参ったな。
 そんなところへ、また私より年配の奥様が来店。
 ハグしている親子を見て、「ハグすることはいいことです。今、1日1回お母さんとハグすることを義務付けしている学校もあるんですよ」と言った。
 びっくりした私、「小学校でですか?」と問えば、「中学校です」だって! うそ、信じられない、「子供が嫌がるでしょう?」と言ったら、こんな顔でやっていますと顔をしかめて見せた。
 ほんとかいな!
 この人先生?
 この赤いストールの奥様、隣の市から、ここのたこ焼きが美味しいのでわざわざ買いにきたんだって。しかも1,500円分も。
 よせばいいのに私「そんなにたくさん冷凍して食べるんですか?」と、聞いてしまった。
 「いいえ、夕食用です」
 どんだけ好きなの!驚き。
 以上、たこ焼き屋さんの店先にて。

posted by hidamari at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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