2011年03月22日

映画「恋愛小説家」

 1997年アメリカ映画 ジェームズ・L・ブルックス監督
 ジャック・ニコルソン  ヘレン・ハント  グレッグ・キニア 出演

 潔癖症で偏屈な中年独身作家メルヴィンは、お金には不自由していない。
 ただ、人間嫌いで人付き合いがないのはもちろん、同じマンションに住むゲイの画家サイモンの愛犬をダストシュートに躊躇なく捨てたりもするような横暴な男である。
 そんなメルヴィンが、ひょんなことからサイモンの愛犬を預かる羽目になる。
 その犬を通してメルヴィンの性格が少しづつ変わっていく。
 女に興味がないと自身も思っていたのに、レストランの馴染みのウェイトレス、キャロルに愛を感じるようになる。
 この映画の根幹には、ずっと愛が溢れていたように思う。
 特にキャロルは最初から優しさいっぱいだった。
 メルヴィンが、レストランでも鼻つまみ者だったにも関わらず、彼女だけは彼を人間として尊厳してくれた。
 キャロルの息子の病気を心配して、陰ながら力になるメルヴィンが、シャイでかっこいい。
 また、かつて天敵だったサイモンの苦境をも助けるような心優しい人間に変身していた。
 そのサイモンの応援で、キャロルとのハッピーエンドが…。
 人間は本来、皆、優しい生き物である。しかし一方では孤独で寂しいもの、それを悟られないように、強がって生きている人もいれば、キャロルのように、子供が病気で辛くても、明るく他人にも親切に出来る人がいるのだ。
 その違いが出てくるのは、いったい何が原因するのか。
 それはきっと生まれ育った環境に愛情があったか、否か、ではなかろうか。
 それが証拠に、メルヴィンは、犬に癒され、キャロルを愛することで、本来の優しい穏やかな気持ちを取り戻したのだから。

posted by hidamari at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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