2011年04月25日

今日のニュース

 キャンディーズのスーちゃんこと、田中好子さんの告別式の模様をテレビでみた。
 蘭さんとミキさんの心のこもったりっぱな弔辞は、やはり涙を誘った。
 びっくりしたのは、最後にご主人が出てきて、カチンコをたたき、彼女の肉声の録音メッセージを流したことだ。
 これは3週間前彼女が自ら、お世話になった人やファンに、最後の機会に、お別れとお礼がいいたい、と言って録音されたというのだ。
 それも告別式に流すようにプロデュースまでして。
 天国へ行ったら、亡くなっている被災者の方たちの役に立ちたい、なんて死にゆく人が考えるの?
 りっぱだとしかいいようがない。
 私は常々、死の間際はどんな感情を持ち、そしてどんな気持ちで死んでいくのだろうかと関心を持っている。
 考えられるのは、ただ恐いだろう、ということ。
 私なら、きっと、世を恨んでふて腐れるだろう。家族以外で心から泣いてくれる人もいないだろう、下手すれば家族だって分からない、誰にも会いたくないだろう、ただ死にたくないと慌てふためくだろう。スーちゃんみたいに、りっぱな死に方ではないことは確かだ。
 メッセージの最後には、亡くなった後で、癌撲滅啓蒙運動のテレビコマーシャルに出て皆とまた会いたい、という遺言もあった。
 もっと、テレビに出ていたかったし、映画もやりたかった、と本音も言っておられた。
 もう自分は死んでしまうのだ、と分かって、こんなにも穏やかに冷静に、しかも他人に優しい心遣いが出来るものだろうか。
 声にこそ元気はなかったが、泣くこともなく、ひと言ひと言はっきり話されていた。
 彼女自身も言っておられたが、彼女の人生は本当に幸せだった。
 告別式で本人の肉声で、お礼のことばを聞いたのは、初めてだった。
 これは誰も予想しなかったことだろう。
 この彼女の肉声メッセージを聞いて、皆が泣いていた。当然私もグズグズになって泣いた。
 それにしてもあっぱれな最後だった。

posted by hidamari at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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