2011年11月05日

映画「アラバマ物語」と「理由」

 「アラバマ物語」
 1962年アメリカ映画  監督ロバート・マリガン
 主演 グレゴリー・ペック フィリップ・アルフォード メアリ・バーダム

 「理由」
 1995年アメリカ映画  監督アーネ・ブリムシャー
 主演 ショーン・コネリー ローレンス・フィシュバーン

 期せずして、同じような裁判映画を2本観た。
 時代はだいぶん違うが、同じアメリカ映画で、黒人差別を取り上げたものだった。
 しかも、両方とも主人公は腕のいい弁護士。弁護されるのは、両方とも黒人の青年である。罪状は白人女性が絡んでいるが、「理由」のは極悪殺人、「アラバマ物語」はわいせつ行為とかなり差はあったものの、どちらも冤罪を主張しての裁判だった。
 しかし、映画の本質はだいぶん違っていた。
 アラバマの方はヒューマンドラマ、理由の方はサスペンスだった。
 アラバマの主人公アティカスは、偏見を嫌い、正義を貫く立派な弁護士、早くに妻を亡くしているため、幼い息子と娘の良き父親としても忙しい。この親子の絆と、隣に住む精神を患った青年との交流も伏線として物語は作られている。
 裁判では、無実を勝ち取る自信はあるものの、1審で負けてしまう。
 悲観した黒人青年は脱走して殺されてしまう。
 一方、「理由」では、同じく優秀な死刑廃止論者の学者弁護士ポールは、みごと裁判で勝訴する。
 しかし、最後どんでん返しの展開に驚かされる。
 なんと、その黒人青年こそ、真犯人だったのだ。
 そのタイトルにある「理由」が、弁護士ポールの妻にあった。
 黒人青年は以前、冤罪で捕まっており、その弁護をしたのが妻だった。その裁判では結局無実が証明され釈放されたのだが、その時警察から虐待を受け去勢されていたのだ。
 人生を狂わされた黒人青年は、ポールの妻に復讐するために生きていた。
 それにまんまと引っ掛かったポール。妻と娘の命を狙う黒人青年、それを、今まで敵にまわしていた 黒人警官と協力してスリル満点で捕える。
 さて、アラバマの終盤だが、被害者とされる白人娘の父親が、アティカスを恨み、彼の子供たちを殺そうとする。 
 それを助けたのが、隣に住む精神を病んだ男性だった。
 ちなみにアラバマは地名。
 静かな田舎町での家族とそれにまつわるお話、たまたま父親が優秀な弁護士だったというところか。
 どっちにせよ、アラバマの方がうんとおもしろかったし、理由の方は、サスペンスと分かっていたら最初から私は観なかったのに、と思ったことだった。

posted by hidamari at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック