2012年11月29日

スペシャルドラマ「積木くずし ― 最終章」

 何の番組だったか忘れたが、石野真子さんが、ご自身も出られるこのドラマの宣伝をしておられた。
 30年ほど前社会現象になったほど有名な、俳優穂積隆信さんの娘さんの非行にまつわる「積木くずし」の話しが最終章として、ドラマ化されたということだった。
 ついこの間のような気がしたが、気がつけば穂積さんは80歳になられ、娘さんは病死、奥様は自殺されている。このことは、美容院で見る週刊誌などで垣間見て知っていたことだった。何という悲惨な結末だろう、と同情はしたものの、穂積さんの自業自得の人生だろうと思っていた。
 今回懲りずにまた本を出版されたなんて、どういう気持ちからなんだろうと、ちょっと興味が湧いた。
 それで、2日連続ビデオに撮って、今日観た次第である。
 感想だが、一言でいうと、穂積さんの人生はまるでサスペンスドラマそのものだった、ということだった。
 穂積さんも、娘は何のためにこの世に生れてきたのか可哀そうでたまらない、と言っておられるが、私もこのドラマを観て1番思ったのが、そのことだった。
 奥様が遺書を遺しておられたことで、いろいろなことが解明される。
 もしかしたら、人の一生は母親のお腹の中で既に決まっているのではないかと思った。
 娘の灯は、お腹の中で自分は望まれて生まれるのではないということを察知していたのでは。
 だからずっと息をひそめて下界を覗っていたのかもしれない。
 案の定下界は、不幸の星の嵐だったのだ。
 自分ではどうにも出来ないせつない心の叫びが、数々の非行に走らせた。
 それは、彼女の運命だったのかもしれない。
 私がなぜそう思ったかというと、最近の芸能人のベビーブームに見る現象が、とても恵まれたものであるからだ。
 その誰もが、妊娠を心待ちにして、晴れて妊婦になったら、ご主人と共に、とても充実した幸せな生活を送る日々。
 これは、赤ちゃんにとっては最高の栄養なのではなかろうか。こうして生まれた赤ちゃんはきっと幸せになり、良い人間に育つのだろう。
 「三つ子の魂百まで」という諺があるが、本当は「胎児の魂百まで」というのが当たっているのではないか。
 もしかしたら、世の中で悪事を働く人は、胎児の時、親にないがしろにされていたか、下界の嫌な現場を感じたせいではないだろうか。
 他人の人生を、最初から最後までドラマではあったが、リアルタイムに知ったのは、私は灯さんが初めてであった。
 人間どんなにあがいても、その人の一生は、生まれた時に決まっているのかもしれない。

 久々に泣かされたドラマだった。
 穂積さんのことを誤解していたかもしれない。
 周りにあんなに良いお友達がおられるのは、きっと穂積さんは良い人なのだ、と思ったことだった。

posted by hidamari at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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