2015年01月30日

新春ドラマ“我が家”

 2015年1月4日  TBS特別企画ドラマ
 作 井沢 満  
 キャスト 向井 理  田中裕子  村川絵梨  長塚京三

 録画していたのを、最近観た。
 向井 理さんはこのお正月、国仲涼子さんと結婚された。美男美女カップルである。なんだかなあ、という感じで、正直なところ、もうファンではない。自分でもこの気持ち不思議である。
 田中裕子さんが好き。それだけで、録画していた。
 本当に田中裕子さんは、このような自然体の普通のおばさん役が上手い。
 向井理演じる主人公一歩は、現代社会ならではの人材レンタル会社に勤務するスタッフである。私はまず、この職業にも興味があった。頼まれれば、恋人役も父親役もどんなシュチエーションでも演技でこなしていく。言い換えれば、ここに頼めばどんな役でもやってくれるということである。これがまさに今の社会に受け入れられていて、けっこう需要があるみたいなのだ。
 物語は、一歩の妹が結婚するにあたり、久しぶりに家族が揃うことに。しかし父親は蒸発して行方知れず。そこで、父親役を自分の会社のスタッフに頼む。
 うまくいくはずだったが、そこに何と実の父親が帰ってくる。一歩は家族を捨てて蒸発した父親を許していなかった。ところがずっと苦労して子供を育て上げた母親はその極悪非道ともいえる父親を迎え入れるどころか、心から喜んでいる様子。
 解せない一歩、父親に対する憎しみと恋慕が交差し、とっくみあいの喧嘩までする。
 死を覚悟して再び家を出る父親。
 ところが最後は、なぜか妻の元に戻り、家族の絆を取り戻してハッピーエンド。
 感想だが、どこにでもいる普通の家族思いの母親も、一皮むけば、人間の女性のどろどろした部分も持っているというか、持っていたのだということ。人間そうそう聖人ではいられない。船員である夫の家庭を顧みない奔放な素行にふと寂しさを覚え、不倫に走ってしまった妻。
 夫はそれを知って、家を出る。妻は罪の意識にさいなまされ、何も言えず、ただ帰りを待ち続ける。
 この場合、男の方が、度量がなさすぎる、と私は思ったが。女は責められない。彼女は普通の女性より少し気が強く、プライドが高かっただけ。やったらやりかえす、それを実行した。だからこそ、男はようやく気がついたのだ。妻や家族が大事だったことを。
 それでもやはり妻を許せなかった。だから出ていった。…のだと私は思った。
 こんな夫婦の機微を、子供たちは理解できない。
 そして長い年月が全てを洗い流してくれる。
 これは夫婦にとって、さけて通れなかった道のりだったと思ったことだった。
 でも、最後ハッピーエンドになってこそいえたことではある。
posted by hidamari at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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