2015年03月09日

映画“戦場のピアニスト”

2002年 フランス、ドイツ、イギリス、ポーランド合作映画
監督 ロマンボランスキー
キャスト エイドリアン・ブロディー  トーマス・クレッチマン

 1939年〜の第2次世界大戦中、ユダヤ系ポーランド人ピアニスト、ウワディスクワ・シュビルマンが、ドイツ軍から実際に受けた迫害の体験記である。
 殺人鬼とも思えるドイツ軍が理不尽に行う虐待の嵐の中を、抵抗することもなく、ただただ逃げるだけで生き延びられたことは、奇跡としかいいようがない。
 彼の周りの親、兄弟、支援してくれた友人、ことごとく殺された。彼だって、ちょっと気を抜けば死という世界だった。
 人間あれほどの窮地に立たされれば、諦めて投げやりな気持ちにもなるだろう。まさに片道だけの燃料しか積んでない飛行機で逃げているようなもの。たとえその場を逃げおおせても所詮待っているのは死しかない逃亡生活だった。
 ただ、終戦直前に彼に食べ物を与えてかくまってくれたドイツ軍大佐は、彼を見逃したのは自分の意志ではなく「全て神の思し召し」と言った。
 実際には、彼が大佐の前でショパンをピアノ演奏したことだった。
 もちろん大佐のもともとの人格もあっただろうが、ピアノ演奏のすばらしさに感動して、生きてまた演奏して欲しいと思ってのことだったのでは。これが、神の思し召しということか。

 期せずして今ドイツのメルケル首相が訪日されている。
 安倍首相との会談の中で、「ドイツは過去ときちんと向き合って、関係国に謝罪してきた。相手国の寛容さもあって、今は友好状態にある。日本も東アジア諸国との和解が不可欠なのでは」というようなことを言っておられる。
 でもナチスドイツの仕打ちと日本の立場はちょっと違うのでは、今日の映画をみて思ったことだった。
ただ、ユダヤ系というだけで、何の罪もない市民が、虫けら以下の扱いを受けたことが、実際にこの世で行われていたなんて…… 人間の出来ることではない!
 また、ドイツ側にも助けてくれた大佐のような軍人がいた…… 人間の心があったことに救われる!
posted by hidamari at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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