2015年07月25日

読後感“トットひとり”

 黒柳徹子著  2015年 新潮社
 新聞の図書紹介欄で知った本。
 トットちゃんの著者黒柳徹子さんが、また本を書かれたのだと思いとても興味があった。
 図書館に予約を入れていたのが順番が回ってきた。
 部厚い本だが、とても読みやすい。それもそのはず、これは小説ではなく、エッセイ集。
 小説新潮等で発表されたものを、今回改稿、加筆して単行本にして発行されたものということ。
 内容は、いわゆる彼女の交友録、ただ単なる交友録ではない。その彼女の親しい友人、同志、恩師という人たちは、全て多才で人間的にも優れた一流の方々ばかり。
 今回、その方々自身の人間性、生き様まで深く掘り下げて書いておられる。これほど、彼らの内面に入りこんで書けたのは、今は亡き方々(久米宏さんだけは違うが)だからではないだろうか。
 タイトルの「トットひとり」は、彼女の周りから一人また一人と去っていく親しい人たちとの別れの寂寥感の表れのような気がしてならない。
 彼女自身はお元気で何もそんなことには触れておられないが、心のどかにはご自身の暮れゆく人生も考えておられるのではないだろうか。
 この本の中には、ご自分の人間形成についても書いておられる。
 ターニングポイントは38歳、自分を見つめ直すため、仕事を一切辞め、渡米。
 ニューヨークでの充電期間を持ったことは、彼女のその後の人生を大きく変えたという。
 それが、徹子の部屋、舞台女優、ユニセフ等に、身を捧げること、自分の意に沿わぬことはやらない、という信念だという。
 私は「徹子の部屋」が大好きで、毎日観ている。
 彼女を見て、感じることは、
 思慮深い人、心根の優しい人、尊敬できる人、ということ。
 それに毎日の衣裳もとてもセンスがいい。というか、出場者に合わせて、バランスよく相手を引き立たせるよう気を配っておられるのを感じる。
 そこに飾ってある生け花も、出場者に合わせてあるとか。
 「徹子の部屋」にかける、並々ならぬ思い入れを、毎回感ぜずにはいられない。
 どうか100歳まで頑張って欲しい、と、この本を読んで、改めて思ったことだった。
posted by hidamari at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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