2015年08月16日

映画“日本でいちばん長い日”

 1967年 日本(東宝)映画  岡本喜八監督  原作 半藤一利(大宅壮一編集)
 キャスト  三船敏郎 笠智衆 宮口精二 山村聰 黒沢年男 佐藤充 他
 

 1945年8月14日正午〜15日正午までの24時間の話しである。
 私は、玉音放送のことは、幼いころから、母からよく聞かされた。
 この放送が流れるまで、裏側でこんなすごい激闘があったことは知らなかった。
 実は戦争映画は過去たくさん観てきた。
 まさにこの「日本でいちばん…」も、既に観たような気もする。
 ただ、内容はすっかり忘れていたので、今回新たな気持ちで鑑賞することができた。
 玉音放送を国民が聞かされる場面は、これまでにも事あるごとに、映し出されている。
 この24時間に陸軍の若手将校が起こしたクーデター宮城事件、たとえ日本が滅亡することになっても、本土決戦すべし、という考えを、国民は誰一人として望んでいなかったはず。
 私の両親は満州奉天でこの放送を聞いた。
 父は泣いた。母は喜んだ。それで「戦争終わったんだ、よかった」と声に出すと、父は「負けたんだぞ、よかったとは何ごとだ」と、戒めた。
 しかし、母だけでなく国民の大多数は、勝ったとか、負けたとかというより、終ってホッとしたということが、本音だったのではなかったのか。
 この映画を観て思ったこと。
 7月26日にポツダム宣言が発表されているにも関わらず、広島に原爆が投下されるまで、それが無視されたこと。残念でたまらない。
 その後、連日連夜閣議が開かれ、議論に議論が重ねられた様子が描かれていた。
 その内容は、降伏か本土決戦か。
 今考えれば馬鹿げている。
 本土決戦等あり得ない話し。
 軍部は、自分たちの命令で、国のために命を失った多くの兵士たちに申し訳がたたない、報いるためには1億総玉砕もやむを得ない、という大義だったと考えられる。
 クレージーである。戦争というマインドコントロールにかかっていたとしか、思えない。
 天皇を始め軍部に置いても幹部は、戦争はもはや敗北である。ということは認めていた。
 にもかかわらず、早々に決断出来なかったことに、やはり、我々国民は深い憤りを感じるのである。
 先頃、御前会議が行われたという、皇居内にある防空壕の中の会議室が公開された。
 戦争を始めるのも、終えるのも、時の政府の一部の幹部が成せることなのだ。
 政府の要人には、いかに高い見識と良識が必要か、今更ながら考えさせられる。
 戦後70年の今、今の政府の要人は、果たしてどうなのか?

※現在劇場で、本木雅弘が昭和天皇を演じて、再映画化されている。そのうちにテレビでも放映されるだろう。その時はぜひ観たいと思っている。
posted by hidamari at 20:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック