2015年12月13日

読後感“わかれ”

 瀬戸内寂聴著  2015.10発行  新潮社

 久しぶりに寂聴さんの本を読んだ。
 なぜかというと最近とみにマスコミに露出されていて、特に「徹子の部屋」でいろいろなご活躍の様子を知ったからである。
 この夏には安保法案反対デモに参加されたり、SEALDsの活動に共感されて、活動家の女性を主人公にした小説を発表されたりしている。
 今年御年93歳、どんだけお元気なの、と老体の私にはとても考えられないし、勇気をもらうし、この際、ぜひその生態を知りたかった。
 「わかれ」という本は、過去10年間、新潮に掲載された短編を編集されたものだった。
 なるほど、と思った。しっかりした長編小説だとばかり思っていたのでちょっと肩すかしな感じがした。
 読んでまた、ちょっとびっくりした。彼女の作品をさほど読んでいる訳ではないが、作風が以前と全く違っていたから。
 まあ、これが年齢を重ねる上での過程なのだろう。
 9話のうち、私小説が4話。あと5話がフィクションだった。
 私が1番おもしろかったのは、フィクションの「山姥」。
 身につまされる話しで、しみじみと身にしみた。
 人はみな、他人の優しさに触れると、自身がもっと優しくなるんだなあと、改めて思ったことだった。
posted by hidamari at 14:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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