2016年08月07日

読後感“羊と鋼の森”

 2015年 文藝春秋社発行
 宮下奈都著

 2016年本屋大賞受賞作品。
 新聞等でとても評価が高かったので、ミーハーな私はすぐに図書館に予約した。順番待ちが長かったがやっと回ってきた。
 手にとって見るまで、タイトルの字はかろうじて読めたものの、内容は全く知らなかった。
 私は本を読む時、はじめにタイトルに興味を持つ。
 意味が分からない時、それを頭に置きながら読み進み、その意味が分かった時、その本を読んだという満足感を味わうのである。
 最初の1行目にいきなり「森の匂いがした」で始まった。なるほど森の話しかと思った。
 ところが読み進めても、物語性はない。どう見てもピアノ調律師のマニアックな世界のドキュメンタリーにしか思えなかった。
 私は読書する場合、ストーリーの展開を追って読むので、文章の美しさとか、格調高さとかあまり頭に残らない。
 で、この小説がおもしろいとは思わなかった。
 ただ、この調律師というプロフェッショナルを通して、いかなる仕事も愛情を持って真摯に立ち向かえば、道は開けるし、幸せなことなんだと思った。
 さてタイトルの意味だが、文章の中で、何回となく出てきたハンマー、これに付いているのが、羊毛を圧縮したフェルトだということ。これが「羊」。
 「鋼(はがね)」はピアノの弦。
 「森」はピアノの材質そのもの。森については、1番重きを置いて記述してあった。主人公、外村の生い立ち、出身、家族とそこはかとない触れ合い等。
 まあ、人生は、この森によっておおかたは培われるのだなあ、ということが私の読後感である。
 私はピアノのことを全く知らない。で、このピアノの話しは目新しいことばかりで、勉強になったことは確かである。
 音楽に造詣がある人にとっては、とてもおもしろいのでは、と思ったことだった。
posted by hidamari at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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