2016年11月14日

海外ドラマ“戦争と平和”

 2015年 イギリス作品  原作トルストイ
 キャスト
 ピエール――ポール・ダノ  アンドレイ――ジェームズ・ノートン  ナターシャ――リリー・ジェームズ

 あまりにも有名な原作、私は世界文学全集をストックしていた時代もあり、読んでいたとばかり思っていたが、どうしても筋を思い出せない。登場人物何と500人以上いるとのこと、しかもロシア名やフランス名、きっと途中でとん挫して読むのを諦めたのかもしれない。で、このドラマを知った時、待ってました、という喜びで全8回を観た。

 19C初頭、ナポレオン戦争下のロシアの貴族社会での若者たちの愛と葛藤の物語である。
 主人公ピエール、親友アンドレイ、美少女ナターシャは、フランスとの戦争に夫々の形で巻き込まれ、それまでの平和な生活は一変、人生を翻弄された。
 ピエールは過酷な捕虜になりながらも運よく生き残る。
 帰還した時、自分がすっかり浄化されているのに気付き、清々しささえ感じるのであった。
 「戦争と平和」は戦争の悲劇ばかりでなく、そこで培われる人間の強さ、逞しさ、優しさの発見だった。
 主人公ピエールは、トルストイの分身だと言われる。
 戦前は、貴族社会でぬくぬくと暮らす御曹司のピエール、過酷な戦争を体験しながら帰還した時、彼は成長し、すっかり人生観を変えていた。
 結果、彼は最高のハッピーを得ることが出来たのだ。
 私の感想だが、トルストイは、戦争は悲劇と言いながらも、その後の平和は、戦争のお陰という気持ちが見えるのに疑問を持った。それはあくまで、彼が貴族であったという特殊なものだったからではなかろうか。大方の人たちは、戦争で人間の弱さ、醜さ、あさましさを見て、傷つき絶望し、立ち直れなかったのではなかろうか。
 あのナポレオンでさえ、冬将軍にたじたじになり撤退した。
 戦争のあとに平和がくることは、あり得ない、と、私は個人的に思ったことだった。
posted by hidamari at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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