2017年06月19日

読後感 “90歳何がめでたい”

 佐藤愛子著  2016年  小学館

 週刊誌「女性セブン」に隔週連載されたエッセイを本にしたものである。
 このところずっとベストセラーになっており、評判になっていたので、図書館から借りて読んだ。
 佐藤愛子さんは作家としてと言うより、ひところ遠藤周作さんや北杜夫さん等の交友関係でよくテレビに出ておられたので、私の中では文化人としての認識が高かった。
 考えてみれば彼女の著書は「戦いすんで日が暮れて」しか読んでいないような。
 今回のこの本は、大きな字で行間も広く、内容も気軽に読めるエッセイ集、「騎士団長殺し・第2部」を読む片手間に、読み上げることが出来た。
 感想は、老人あるある話しで、私もあるあるオンパレードだったので、人間は老いると皆同じ道を通るのだなあ、と改めて思ったことだった。
 特に共感したのは、耳が遠くなって不自由な生活を強いられている話である。
 本当は深刻な悩みなのに、彼女はそれをユーモラスに描いている。
 彼女のポジティブ性格は、生活にも文章にも顕れているのでは。 羨ましい。
 彼女はまた、時折自分のことをおとしめておられるが、根は心優しい人ではないかと思った。
 それは、愛犬「ハナちゃん」の段や、「アクセサリー・不用品買取屋」の段で、彼女の本当の姿が見え隠れしたから。
 とにかく、彼女の90歳の人生は、めでたい!というより、あっぱれである。これからも・・・
posted by hidamari at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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