2018年04月19日

読後感 “蜜蜂と遠雷”

恩田 睦著   幻冬舎  2016年発行
第156回直木賞受賞作  第14回本屋大賞

 輝かしい賞を2個もとっていて、新聞TV等でも絶賛されていたので、胸をワクワクさせながら本を開いた。
 で、びっくり、500P以上の分厚い本なのに、2段書き。読む前に萎えてしまった。
 でも、読むしかない、と思って読み始めると、不思議なことに物語の中に吸い込まれていった。
 ただ、決して面白いからではない。むしろ、私には難しい内容で殆んど理解できなかった。
 物語は、日本で行われる世界的なクラシックピアノコンクールが開催された3日間の話で、日本人出場者5人の織り成す出来事と心の葛藤を現したものだった。
 音楽の世界、その中のピアノ、正にマニアックな言語が散りばめられた文章には、私には全く未知の世界で、正直ついてゆけなかった。
 これは、音楽に携わる人には奥の深い素晴らしい作品なのだろう。
 私はただ、最終的に誰が勝ち残るのだろう、それを知りたい一心だった。
 それで読了出来た次第である。
 さて、私はタイトル「蜜蜂と遠雷」が何を意味しているのか知りたかった。
 主人公風間塵(じん)16歳、彼は養蜂家の息子である。
 彼は、ピアノも買ってくれないが、父親の生き方を尊敬している。
 父の蜜蜂を追い続ける姿に、自分の音符を追い続ける姿を重ねているのだろうか。
 遠雷は、稲光は見えないが、地響きのような鋭い音が人々の胸を震わせる。
 それはとりもなおさず、ピアノをたたく音が、観客の胸を震わせるのと似ている・・・から?
 私なりに導き出した答えである。
 今一つ私が読了できたのは、短いスパンで、登場人物がコロコロ変わる文章の書き方だったこと。 
 これって、読んでいて飽きさせなかった。
 とにかく、この本は、音楽に精通している人しか理解できない高尚なものだったということ。
 恩田さんて、アーティストなんですね。
posted by hidamari at 22:30| Comment(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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