2020年01月26日

読後感 “そしていま一人になった”

 2019年 ホーム社発行 集英社発売
 吉行和子著

 昨年は高齢者向けの本が多く発行されて、高齢者の私は思惑どおり、虜になった次第である。
 今回のこの本は、姉が貸してくれた。
 この手の本の内容は概ね予想ができたので、そんなに期待はしていなかった。
 ところが意に反して、相当おもしろかった。
 
 著者の家族は全て著名な人。 母が朝ドラで有名になったあぐりさん、兄が作家の吉行淳之介さん、妹が詩人エッセイストの吉行理恵さん。
 著者は、女優とはいえ、さすがに血筋かな、1ページから引き込まれる文章の組み立て方で、筆力がすばらしいと思った。
 興味が途切れなかったのは、吉行家のプライベートは、朝ドラである程度知っていたが、それを掘り下げてきっちりと描いてあったこと。
 親子関係、兄との関係、姉妹との関係を詳しく知ることが出来た。
 我々とは別世界の感覚の持ち主かと思っていたが、そうではなかったことに、なぜか癒されたのはなぜだろう。
 親が子を慈しむ気持ちとか、子が親を乞う気持ちとか、姉妹の絆とか、なんら我々とは違わなかった。
 ただ、違ったのは、彼女の交友関係、周りの人たちの多さ、かな。
 それはやはり、我々とは違って彼女は恵まれていた。
 よって、充実した濃い人生を送っておられる。
 何より羨ましいのは、彼女には生きがいになるお芝居があったこと。
 お芝居を通して、いろんな人生を体験しただろうし、素晴らしい方たちとの出会いもあっただろう。
 今彼女は、家族が全て亡くなり、1人になっておられるが、明るく前向きに幸せに暮らしておられる。それは、今でも、たくさんの友人、知人との交流があるからだろう。
 読後感としては、高齢者だからといって落胆することなく、でも現実を受け止めて、いいことだけの思い出を胸に、呑気に暮らせばいい、ということかな。
 それもこれも健康でないと真似できないけどね。
 とにかく一生懸命生きていけば、いざこの世を去る時がきても、慌てることなく穏やかに逝くことができるような気がします。
 吉行和子さん、有難う。 元気と勇気をもらいました。

※今日夫は元職ウォーキングクラブ例会に参加。
〇コース 諫早中心部7社巡り
・キロ数――7.7q  ・歩数11,769歩  ・1時間45分  
・参加者22人
posted by hidamari at 22:07| Comment(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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