2020年08月10日

映画“この世界の片隅に” 

 2016年 日本アニメ映画
 監督 片淵須直  原作こうの史代
 登場人物 細谷佳正 のん

 この映画が上映された年、話題になり、賞もたくさん獲得した。
 世界にも配信され、反戦映画として有名になったが、アニメにあまり興味がない私は、観ようなんて思っていなかった。
 この頃、テレビで放映されていたので、只ならと録画していた。
 で、感想だが、同じ反戦ものでも、「火垂るの墓」は涙なしでは観られなかったが、これはほんわかと心が温まるものだった。
 それは主人公が19歳、既に大人であったこと、舞台が呉という軍港だったにも関わらず、主人公すずをとりまく優しい人達のせいだっただろう。
 すずは、優しい思いやりのある若いお嫁さんである。
 戦時中でも、くったくなく暮らしていた。しかし、徐々に戦争が激化し、呉は空襲の集中攻撃を受ける。
 そこで、可愛がっていた義姉の娘を亡くし、すず自身も右手を失くす。
 しかも実家のある広島では兄は戦死し、原爆により母親も亡くなる。
 さすがにめげるすずだったが、終戦の日、無条件降伏したことに、怒り、取り乱す。
 これは、私には意外なことだった。
 でも、犠牲を強いられた当事者としては、やはりなっとくいかなかったのだろう。
 戦後、平常心を取り戻したすず、夫の周作との縁を改めて考えて大事にしようと決心する。
 戦時下、戦後における、若妻のたんたんとした生き方に、ほんわかとした温もりと、その中で時々見せるたくましさに、なにか感動した。
 小津安二郎監督の「東京物語」の世界を思い起こさせるものだった。
posted by hidamari at 22:04| Comment(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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