2015年04月26日

やはり母が好きだった

 静まりかえっている家の中
 父が座敷でもくもくと南画を描いている
 縁側の窓のカーテンがゆらゆら揺れている
 これはきっと5月の風
 私は父の背中の見える部屋で本を読んでいた
 眠くてたまらない
 父は何の絵を描いているのだろう
 そういえば 母の姿がない
 「父さん 母さんは?」
 「いるだろう?」
 「どこに?」
 「どこって、どこかそこらへんにいるだろう?」
 「母さん!かあ〜さ〜ん」
 部屋から部屋へ
 母を探す
 父の方が好きだとばかり思っていた私
 探しながら
 なぜだろう 
 私はやっぱ母が好きなんだと思った
 母は部屋と部屋の間の細い板の間に倒れていた
 ……
 これは朝方 私がみた夢の話
 久しぶりに 父と母の夢をみた
 母は悲しい姿だったが
 父と母と私3人の平和な生活
 短い期間だったけれど 遠い昔に確かにあった
 目が覚めると
 身体中の血液がじんわりと温まった


※今日夫はウォーキング例会に参加した。
 歩いた距離――10.4km  歩数――15,086歩  所要時間2時間8分  参加者27名
posted by hidamari at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月23日

(詩)別 れ

 健康教室の年度最終日の今日、2人いる先生のうち1人の先生が転勤されることを知りました。
 3月は別れの季節、とはいえ、社会とあまりかかわっていない今の私に、別れや出会い等、もう関係ないと思っていました。
 でも、少しはあるんですね。

 明るくて、元気で、愛くるしかった、ママさん先生。
 もしかしたらもう2度と会えなくなるんだなあと思うと、やっぱ寂しいです。
 …うん? なのに…!
 先生の顔はしっかり思い浮かぶのに、名前が… 出てこない!
 先生! こんな私が悲しいです。
 こんな私だったのに、いつも優しく接して下さって有難う。

 せっかく友人になったUさん、
 貴方も今年度で卒業されるのですね。
 貴女から頂いた自費出版の句集、今私の宝物ですからね!
 貴女からは、いつも、夢と希望を頂きました。
 今日、お取り寄せの美味しいパウンドケーキを少しばかり、お礼の気持ちとして差し上げましたが、私の気持ち、分かって頂けたでしょうか。
 お元気でね!
 貴女とは、いつかまたぜひ、お会いしたいです。
 その日まで、さようなら。

posted by hidamari at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月17日

毎日が辛くてたまらない 
 ある日
 あなたが住んでいるそこは危険です
 すぐにそこを離れてください と言われても
 ええー嘘でしょう なんで? 
 途方に暮れてしまいます
 この家には私の生きる術があります
 いつもと何にも変わらないのに ここが危険だなんて
 私はここを離れたくありません

 それでも追われるように 知らない街の 知らない家にきてしまいました
 ここには 私の生きる術が何もありません
 今まで培ってきた生活の糧が何もありません
 どうやって生きていけというのですか
 毎日が辛くてたまりません
 心が悲鳴をあげています
 青い空は故郷と同じなのに
 たなびく白い雲も同じなのに
 時々ふわーと吹く風も同じなのに
 違うのです 故郷のそれとは
 辛くてたまりません
 胸が張り裂けそうです
 不安でたまりません
 心が安らぐことがありません
 ここには私の生きる術が何もありません
 助けてください
 一刻も早くこの辛さを解き放してください

 上原美優さん
 あなたは何がそんなに辛かったのですか
 私も出来ればあなたみたいに自由になりたい
 あなたの心は 今はもう安らいでいますか

posted by hidamari at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月12日

タンポポ.jpg
たんぽぽ 
 踏まれても
 踏まれても 立ちあがる
 あなたは雑草の中の雑草
 春風に誘われて恥ずかしそうに顔を出した
 すると仲間たちが
 あれよあれよという間に
 あちこちから顔を出した
 もう誰も踏んだりしない
 こんなに愛らしくて小さい
 まるでお花のひよこみたい

 花言葉は神のお告げ
 この地上に地震という恐ろしいマグマをもたらす神様のお告げなの
 あなたに何の罪もないことは分かっている

 2つめの花言葉は別離
 黄色い花びらは罪に耐えかねて
 白髪の綿帽子になってしまった
 そして春風がどこかに連れ去った
 そこにもうかわいい姿はなかった
 たんぽぽさん
 神様に伝えておくれ
 もう地震はこりごりだと

posted by hidamari at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月10日

 寒中
 寒に入ってから毎日寒い
 寒いから動きたくない
 動きたくないから 1日中家の中にくすぶっている
 ますます寒い
 悪循環である
 家の中にいるにしても 動き回っていると意外と寒さはやわらぐ
 分かっているけど なかなかその気になれず テレビの番をしているだけ
 今日は頑張ってサトイモをたくさんむいた
 明日は大根を切って干し大根にしようかなあ
 夫は 今日はすこぶる元気だ
 だから家でじっとしていることができない
 朝からパチンコに行きよった

posted by hidamari at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月07日

仮想夢

 3億円当たったらまず家族で山分けしましょう
 その取り分で
 私はまず我が家の外壁と屋根を塗り替えます
 墓石のリメイクをします
 お風呂に暖房を入れます
 掃除機を軽いのに替えます
 そして
 かつてある出版社のあるコンクールに応募した時
 「落選ですがぜひ自費出版してください」としつこく勧められました
 びっくりするほど高額でした
 「宝くじが当たったらしますから」と言いました
 それをぜひ実行したいです
 あとは老後のために貯金しましょうか
 あ!そうでした
 今老後真最中です
 毎日の生活費に消えますね
 こうしてみると
 何とささやかな夢でしょう
 でも余裕という大きな夢が手に入ります
 今仏壇に置いてある宝くじ
 たった20枚ですが
 大晦日まで夢をみていいでしょうか

posted by hidamari at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月13日

満たされないこと
 孫が欲しいという私に
 友人が産まれたての4人目の孫を抱かせてくれた
 マシュマロのように柔らかい
 おっぱいの匂い
 まーるいもみじのような手
 私の服を握って離さない
 プリプリしたかわいい足
 しきりにわたしのボディーにキックする
 極めつけは澄み切ったコバルトブルーの眼
 なぜじっと私を見つめるの
 でも違う
 ちっとも満たされない
 胸の奥に小波がたち
 それがだんだん大波に変わっていく
 この胸の痛みは何なの
 そう…
 私は私の孫に会いたいのだ
 子供の子供に会いたいのだ
 私は自分の孫を抱きしめたいのだ

posted by hidamari at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月18日

 梅雨明け
 車を車庫から出した
 そして 車の中のものを全部出して
 車の上に干した
 足元のシート 座布団 膝かけ
 それ以外にも傘や帽子やいろんなものが出てきた
 全部車の上に干した
 白い車体がみるみるうちに見えなくなった
 息苦しそうだったので窓を開けてやった
 午後3時過ぎ お日様ですっかりふんわり乾いたそれらのものを
 また元に戻した
 最後
 天日干し よく耐えてくれたと
 ていねいに洗車した
 これが私の梅雨明け宣言

posted by hidamari at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月07日

 七夕
 考えてみれば七夕を「タナバタ」とはどう考えても読めない。
 小さい頃から、馴染んでいる字だから、字面で覚えているだけ。
 最近こんな誰でも知っていることが、やたら不思議に思える。
 5歳児が何でもかんでも「なぜ?なぜ?」と、聞くのと似ている。
 今まで当たり前のこととして知っていたことが、
 ふっと初めて知ったような錯覚に陥るのだ。
 これって、脳が退化しているのかしらん。
 今日七夕の日に
 私は、私自身について、そんなうら哀しい発見をした。
posted by hidamari at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月10日

3行ラブレター

 父が亡くなった日泣き崩れた私を、後ろからそっと肩を抱いて
 「僕がいるじゃないの…」と言ってくれた貴方
 どれだけ心が救われたことか

 貴方からたった1回だけハンカチをポンといれた封筒が届きました
 宛名に私の名前が貴方の字でしっかり書いてありました
 ハンカチよりその封筒が私の宝物です


テレビで「3行ラブレター甲子園」という番組を見ました。
ちょっと触発されて作った次第です。

posted by hidamari at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月25日

卒業

 街中のあちこちで 
 生徒たちの集団が
 カラフルにたむろしている
 小学生か中学生か分からない
 中学生か高校生か分からない

 男子も女子もそれぞれ
 解き放たれた顔をしている
 男子も女子もそれぞれ
 軽やかな顔をしている
 男子も女子もそれぞれ
 見れば見るほど美男美女
 男子も女子もそれぞれ
 個性的な服装が似合っている
 制服もけっこうまぶしかったのに
 制服を脱いだ分 
 夢と希望がいっぱい

 小学校を卒業した生徒と
 中学校を卒業した生徒
 つかのまのやすらぎ
 春の陽ざしが優しく包む
 

posted by hidamari at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月26日

焼きお餅
日だまりはゆっくり
日蔭は早足で歩く散歩道
午後4時過ぎ
大分昼が長くなったと感じる時

どちらのお宅かしらん
焼いたお餅の香ばしい匂いが
お醤油をつけて
また焼いて
その上に
海苔を巻いているのかしらん
お腹をすかして学校から帰ってきた子供たちに
母さんが食べさせているのね

1月の日ざしは
寒い日でも暖かい
それは
まるで母さんみたいに
posted by hidamari at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月26日

玄関

 玄関には
 顔がある
 ハートがある
 匂いがある
 色がある
 音がある
 
 夢がある
 喜びがある
 楽しさがある
 静けさがある
 賑やかさがある
 寂しさがある
 悲しみがある

 花が飾ってある
 盆栽がおいてある
 絵が飾ってある
 人形がおいてある
 木彫りの置物がある
 鍵入れのボックスがおいてある

 靴が並んでいる
 男物の革靴 ハイヒール ツッカケ 男子のスニーカー 小ちゃな赤い靴
 傘立てがある
 色とりどり 大小の傘が

 扉を開けると
 花が活けてあって
 ワンちゃんが駆け寄ってきて
 お父さんの
 お母さんの
 子供たちの
 出来ればお祖父ちゃん
 お祖母ちゃんの靴も
 行儀よく並んでいて
 中からはご飯の匂いがする

 そんな玄関がある家に
 私は住みたい  
posted by hidamari at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月09日

 生きている意味
 私はなんで生きているの?
 晩年の母が、よく私に言っていたことばだ。
 そんなこと聞かれても、私には分からなかった。
 その頃、そんなこと考えたことがなかった。
 困った私は、とりあえず
 「お母さんがいなくなったら、私が悲しいから」とか、
 「来年の桜の花を見るため」とか応えておいた。
 もっと気のきいたことが言いたかったが、未だに分からないのだから、仕方ない。
 
 生きてる意味はなんだろう?
 最近、私も考えるようになった。
 生きているのは、
 人から必要とされているから?
 何らかの形で世の中のためになっているから?
 ということは、
 納税出来る経済力があるから?
 人に何かしら役に立つ労働をしているから?
 人に何かしら勇気を与えることをしているから?
 
 でも、もし、そのどれも当たらなかったら、人は生きている意味があるのだろうか。
 私はまだまだ生きたい。
 そして人の役に立ちたい。
 だから、今一生懸命頑張っている人がやたら羨ましい。
 私も、何か人の役にたつことをしたいなあ。
 そして、それで稼げたらいいなあ。
 そしたら納税だって出来るもん。
 そしたら生きている意味が分かるかしらん。
 
posted by hidamari at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月26日

 何もいいことないけど
 いい風がスーッと
 部屋を吹き抜けていった
 つられるように目が覚めた
 涼しい
 外はとっくに晴れ渡っている
 そこはかとない良い気分だ
 空が真青だった
 なんかちょっと幸せ
 考えてみれば
 何もいいことないけれど
 生きてることを幸せに感じた

 夫に おはよう と言った
 朝食を作った
 いつもと変わらぬ朝なのに
 ちょっとだけ幸せだなあと思った
 これはきっと爽やかな風のお陰か

 秋がまたやってくる 
posted by hidamari at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月25日

 雨傘
 昨日は梅雨らしい雨降りの1日
 夫はお仕事に傘をさして行った
 その傘はボロ傘
 きれいな真新しい傘はしまったまま
 失くしてもいいように
 夫も承知でさしていった
 くたびれ果てた傘

 しんどそうに雨に打たれている傘
 風が吹く度に
 糸が外れた布がヒラヒラと踊る
 なんか変
 いい傘はたくさんあるのに
 いっそのこと思い切って捨てようか
 今回限りでゴミにしよう
 
 今日は梅雨の合間の晴れ
 くたびれた傘を 一応影干しに
 その傘を見て
 捨てるはずのものなのに
 ふと修繕しようと思った

 外れた布を繕った
 骨はまだしっかりしていた
 捨てようと一時は思ったが
 貧乏性な私
 十分にまだ使える
 ていねいに畳んでしまった
 夫はどんな顔をするだろうか 
posted by hidamari at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月10日

 誕生日
 毎年巡ってくる誕生日
 また今年も巡ってきた
 不思議なことに
 年々早くなって巡ってくる
 誰にも思い出されないうちに
 早く通り過ぎてしまえ
 
 何の感慨もない誕生日
 生まれてこのかた
 祝ってもらった覚えがない
 いえ 忘れているのかもしれない
 なぜなら わたし
 最近 過去のことは何でも忘れてしまっているみたい
 
 そういえば
 小学校3年生の頃
 1度だけお誕生会をしてもらった
 お友達のお誕生会にお呼ばれしたから
 わたしもお呼びしなくてはならなくなったのだ
 かあさんがチラシ寿司を作ってくれた
 わたしの初めてで最後の誕生会
 仲良しお友達を5人ほど呼んだ
 丸いちゃぶ台で
 かあさんのチラシ寿司をもくもくと食べた
 お呼ばれしたお金持ちの子のお誕生会とは
 様子がだいぶ違った
 質素なわたしのお誕生会だった
 恥ずかしかったけど
 味は最高だった

 何であの時あんなに恥ずかしかったのだろう
 そんな自分が今は恥ずかしい
 かあさん ごめんね 
 あの時はほんとうに有難う
 
  
posted by hidamari at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月05日

 
 パソコンを打つ時
 車のハンドルを握る時
 包丁を使う時
 否が応でも目に入る
 自分の手の甲
 いつの頃からだろう
 こんなにシワだらけ
 こんなにシミだらけ
 こんなに青筋だらけ

 こすってもこすっても
 揉んでも揉んでも
 きれいなふんわりした手に戻ることはない

 在りし日の母が私の手を握りながら言ったことがある
 「あんたはきれいな手をしているね わたしはこんなにシワクチャになったよ」
 当時70歳過ぎだった母は羨ましそうに言った
 「当然よ 母さんは私よりより30歳以上年上よ」
 母が娘と比べること事態 私はバカバカしかったのだ
 老人がシワクチャになるのは当然だと思っていた
 
 今になって母のことばが身に沁みる
 崩れていく容姿の恐怖 
 身体の不安 
 じっと手の甲を見つめながら
 あの頃の母の気持ちを共有している
 今日この頃の私
 
posted by hidamari at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月26日

 夜の雷
 夕方まではいい天気だった
 ただ生温い風が吹いていたのは確か
 夕食後夫が居間を占領して格闘技のテレビを見ている
 仕方なく寝室に引き揚げ 私は私で好きな番組を見る
 何も問題ないはずなのに
 なぜだろう このイライラは 
 この不安な気持ちは
 胸が締め付けられる
 気分が滅入る
 決して夫に対してではない

 そう さっきから鳴り出した雷の低いバリバリ音が
 私の両耳の外をウロウロ旋回しているからだ
 それが左耳の中に始終聞こえる耳鳴りとガチンコして頭の中をかけめぐるのだ
 締め切った部屋の中がやけに煌々としているのも圧迫感を誘う
 それが微妙にイライラを増長させるのか
 外は雨が降っているのか いないのか
 雨音が聞こえるわけではない
 外の様子がわからない
 ただひっきりなしに続いている雷の低いバリバリ音が
 頭と首の付け根を締め付る
 襲いかかる不安とイライラ

 いっそのこと土砂降りになれ
 そしてこの何ともいえぬ不快な
 雷のバリバリ音をかき消してくれ
 
posted by hidamari at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月13日

 苦しきことのみ多かりき
 遠い昔
 私にもほのぼのした幸せを感じた時がある
 それは
 お腹に長男がいた時
 大きなお腹は 
 動くのにとても不自由だったけど
 心はどんなに幸せだったことか
 
 夫がいて
 少なかったが食うには困らぬお給料が貰えていて
 古くて狭いアパートだったが一応住まいがあって
 何よりいっぱいの夢があった
 今考えると
 新しい生命の誕生を待つ期間は
 人生の中での至福の時だった

 この幸せな気持ちを 
 子供たちにも味わってもらいたいのに
 誰にでも届きそうなこの小さな幸せが
 今はとてつもなく遠い所にあって
 とても手が届きそうにない
 生きていくこと
 それは
 苦しきことのみ多かりき
 ことなのか  
posted by hidamari at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする