2009年05月07日

 わたしが子どもだったころ
 テレビで誰かが言っていた
 年齢をとると過去の話ばかりで
 未来の話はしないと
 ご多分にもれず
 わたしも過去の話をしよう

 わたしが子どもだったころ
 わたしはおままごと遊びが好きだった
 誰にも分からないように
 毎日おままごとの1人遊びをしていた
 おかあさんと一緒の行動を
 おままごとでしていた

 朝起きて夜寝るまで
 おかあさんのするとおり
 おままごとでしていた
 お茶碗を洗ったり
 お洗濯をしたり
 お台所やお風呂場や
 あっちこっちにおもちゃを置いていた

 おかあさんはそのことを知っていただろうか
 いつもおかあさんの傍をうろうろしながら
 1人ままごとをしていたことを
 でもその遊びも毎日ではなくなり
 そのうちに止めてしまった
 子どものころ
 おかあさんに憧れていた
 おかあさんが大好きだった
 わたしが子どもだったころのはなし
 
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2009年05月05日

 寂しい季節
 秋には秋が1番寂しいと思った
 西の空の夕焼を眺めて
 ハラハラ舞い散る落ち葉を眺めて
 すっかり丸裸になった枯れ木を眺めて
 秋は寂しい
 早く冬がくればいいと思った

 冬には冬が1番寂しいと思った
 色のない荒涼とした休耕田を眺めて
 目の覚めるような辺り一面の銀世界を眺めて
 突き抜けるように澄んだ空気の高い空を眺めて
 冬は寂しい
 早く春がくればいいと思った

 春には春が1番寂しいと思った
 ヒラヒラと次から次に散ってしまう桜を眺めて
 花の香りに誘われて舞い飛ぶ華麗な蝶を眺めて
 ランドセルが歩いているような新一年生の姿を眺めて
 春は寂しい
 早く夏がくればいいと思った

 夏には夏が1番寂しいと思った
 人が消えうせたかと思うほど静かな炎天下の街中を眺めて
 シャワーのように降りかかる蝉の声を聞いて
 大きなひまわりがカッと開いてりりしく咲いているのを眺めて
 夏は寂しい
 早く秋がくればいいと思った

 結局私は年中寂しいのだ
 何を見ても何を聞いても寂しいだけ
 寂しいというサングラスをかけているのだ
 心が満たされないわたしに
 永久に楽しい季節はこない
 
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2009年05月03日

 ドキドキ虫が消えない
 初めて出会ったのは高校受験の時
 合格発表前の1〜2時間のドキドキ虫
 それからというもの
 ちょいちょい君とは出会うね
 車の運転免許実技試験順番待ち時間のドキドキ虫
 好きな人と初めてデートする前日のドキドキ虫
 まだまだいっぱい君とは出会っている
 その時その時
 全て時間が君を退治してくれたのに
 今回はどうしてこんなに長く私を苦しめるの
 
 今私の胸の中でまたドキドキ虫が暴れだした
 寝ても覚めてもドキドキ虫は活動している
 いつになったらこの胸の中から退散してくれるのだろう
 暴れないでと両手で胸を押えてみる
 でもやっぱり治まらない
 時々痛み虫も連れてくるドキドキ虫
 当分居座るつもりらしい
 なら仲良くしようよ
 お願いだから夜だけでも静かにしてね
 そしてわたしを寝かせておくれ

 いつか私が広い気持ちになったら
 ドキドキ虫君 
 どうか幸せを運んできておくれ
 そしたら
 きっと君を優しく受け入れることができるだろう
 そして君をワクワク虫に変えてみせる
 いや きっと自然に変わるだろう
 
 
 
 
 
   
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2009年03月28日

 春なのに
 ある日
 蕾があちこちにぽっぽっと恥ずかしげに
 顔を出した
 そして またある日 
 ぱあーと明かりが灯るように
 花開き満開になった
 毎年見る風景なのに
 毎年驚かされる
 桜が花開く瞬間

 私のしぼんだ心はなかなか晴れないが
 桜の花の優しさに抱かれたくて
 桜道を歩いてみた
 私の心を知っているように
 風にのって花びらが1枚
 優しく肩に舞い降りた
 
 桜の花はあっという間に
 この世から去っていく
 来年の私は
 どんな気持ちでこの花を見るのだろう
 すると 急に胸が苦しくなった
 知らず知らず涙が溢れていた
 
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2009年03月17日

 ものもらい
 3日前左目に違和感があった
 ものもらいが出来る予感がした
 それですぐ専用の目薬をさした
 これで治るだろうと思ったのに
 今日になって
 下瞼が真っ赤になりチカチカと痛む
 これは紛れもなくものもらいが出来る兆候

 目薬が効かなかったら
 奥の手を使うしかない
 ホウ酸を熱湯に入れ溶かしそれに脱脂綿を浸す
 お箸を使いその脱脂綿で患部をたでる

 熱い刺激が超気持ちいい
 亡き父がこの方法でよく目をたでていた
 習った訳ではないが
 いつの頃からか私もやるようになった
 父がやっていたこの方法が最善だと
 知らず知らずのうちに信じている私
 明日はきっと治るだろう

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2009年02月23日

 顔写真
 履歴書に貼る写真を作りました
 夫のものです
 デジカメで過去に撮ったものを
 指定されたサイズでプリントするだけです
 
 スーツネクタイ着用のもの
 穏やかな顔をしているもの
 少しでも若々しいものを
 数枚の中から選びました
 
 昔はハンサムだと思っていたのに
 すっかり白髪です
 細面の顔がふくよかな頬になって
 そのかわりおでこが広くなりました

 今まで生きてきた歴史が刻まれているのですもの
 変わって当然です
 そうまだ十分イケています
 わたしのカメラの腕も
 なかなか捨てたものじゃありません

 わたし用に1枚余分にプリントしました。
 そっとノートに貼っておきました
 なに
 夫の顔あまりよく見たことないので
 この際よく覚えようと思っただけです
 ほんとにただそれだけなんです
 
 
 
 
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2009年02月21日

 老眼鏡
 ある時 ふっと
 新聞の字がはっきり見えないことに
 疑問を持った
 いつの頃からか かすんで見えずらかったが
 部屋が暗いから だとか 
 寝起きだから だとか
 ずっとそう思っていた

 でも
 目をこすってもこすっても
 はっきり見えない
 そこでやっと思い当った
 これは老眼なのではと
 それがたしか40代後半だった
 それから不自由な生活が始まった
 
 老眼鏡はとても不便
 手元以外は何も見えない
 そこで遠近両用を買った
 それも高価なものを
 でもなかなか慣れない
 だから普通はメガネはかけない
 だから外出先では手元の文字は読めない
 だからスーパーで
 商品の値段が読めない
 商品の説明書も読めない 

 老眼鏡はとても大事なもの
 これがないと
 新聞が読めない
 本が読めない
 パソコンが読めない
 パソコンが打てない

 今日突然
 私の大事な老眼鏡のフレームが曲がっていた
 夫が踏んだのかしらん
 いまさら文句を言っても仕方がない
 よく見ると
 左右のレンズが水平でなく斜めになっている
 文字が段差になって見える
 手でフレームを曲げてみる
 何とか見えるようになった
 でもこんどは掛けている右耳が痛い
 何回も調整する
 なかなかうまくいかない
 ああーあ ゆううつ
 メガネ屋さんに行くしかないのかしらん
 
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2009年02月09日

 予 感 
 連休明けの朝
 駅のホームは通勤電車を待つ見慣れた人人
 5月のさわやかな風はスカートの裾をなびかせる
 思わず身体をくねらせたその時
 そこに貴方が立っていた
 あっ!
 思わず叫んでしまった

 「なぜ 貴方がここにいるの?貴方のお家はこの辺ではないはずなのに」
 貴方は私の友人の憧れの人
 「昨日この町に越してきたんだ 君この町に住んでいるの? よろしく」
 突然目の前にぱあーと光がさした気がした
 心が騒いだ
 『友人に知らせてやろう きっと驚くだろう 橋渡しを頼まれるかも おもしろそう』

 「ねえーたいへん ビッグニュースよ」
 会社に着くなり友人に耳打ちをする
 「何よ 何なの」
 「…ううん 何でもない」

 その先がなぜか詰まって出てこなかった
 もう1人の私がブレーキをかけたのだ
 この時初めて気がついた
 私も貴方が好きだったこと

 友人に秘密にしてしまった貴方との出会い
 その時恋の予感がしたのだ
 このチャンスを逃してはいけないよ
 これは神から私への贈り物なのだという予感が
 
 

 
 
 
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2009年02月03日

 節 分
 散歩から帰ってくると 
 うっすらと汗をかいていた
 まだ十分寒いのに
 身体は温かいと察知した
 そういえば今日は節分
 明日は立春

 神妙に静まり返っている
 野原や道端の枯草たちも
 そろそろ衣替えの準備をしているのか
 もこもこと土の下で動き出した
 今はまだ黄土色がどこまでも続く土手や野原は
 大地の悠然とした温もりを与えてくれている
 
 しかし 今に この大地がだんだん狭くなり
 新緑がどんどん押し寄せてくる
 春は確実にやってきている
 どんな人にも平等に春はやってくる
 子供にも 大人にも
 健康な人にも 病気の人にも
 もちろん老人にも
 春ってなんだか楽しそう
 でも
 毎年知らぬ間に通り過ぎている
 

 
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2009年01月17日

 胸が苦しい
 人は生きている限り悩みが消えないのだろうか
 子供のころは友達のことや勉強のことで
 青春時代は恋や将来のことで
 結婚したら夫婦のことで
 子供が成長したら子供の将来のことで
 年老いたら老後のことで
 人は常に重い悩みを抱えながら生き続けなければならないのか

 この怒涛のように押し寄せてくる不安
 胸が苦しい 
 このやりきれない胸の痛みはいつまで続くのか
 こんな時 
 人の親切が身にしみる
 強がって生きてきたが 
 助けてください
 素直にいってすがりたい

 あなたの悩みはわたしの悩み
 あなたの不幸がわたしの不幸
 わたしはいつでもあなたを愛しているよ
 いつでも胸に飛び込んでおいで
 あなたの悩みが消える時が
 わたしの胸の痛みが消える時
 
 
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2009年01月11日

 サザンカの花ござ
 静かな里村の単なる畑なのに
 そこだけなぜかぱっと明るい
 スポットライトを浴びているみたい
 その主はサザンカの大木
 デーンと植わっている
 周り一帯にピンクの花ござが敷き詰められている

 誰もいない静かな里
 まるでお伽の国のようにロマンティックなのに
 そこにはだーれもいない
 この大きなサザンカの木は
 こんなにきれいな花を咲かせたというのに
 誰にも見られることなく
 花びらを散らしてしまった
 でもまだ花びらは けなげに周りを明るく照らしている
 
 

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2009年01月05日

 家計簿
 年の初めにすること
 前年の家計簿の決算をすること
 毎日支出した金額を項目ごとにメモをしている
 それを エクセルに保存している一覧表に書き込む
 1年間の支出額が 項目毎計 月毎計 総額が出る
 収入は年金のみ
 
 恐る恐る収支を比べてみる
 やはり支出が収入を上回った
 赤字である
 エクセルに書き込む時 数字の読み上げを
 手伝ってくれた息子が
 「足らない分どうしたの?」
 と心配そうに聞く
 「貯金の切り崩しよ」
 「そうかあ… 今年こそ 息子への仕送りの欄 0にするから」
 ちょっと嬉しい

 昨年は 光熱費が上がったし 家電の買い替えもした
 でも 毎年何かしら大きな買物が出てくるのは否めない
 病院代がまだそれほど大きくないのが救いだろうか

 新しい年が始まった
 今年の支出額が全く予定がたたない
 収入額は決まっている
 増えることはない
 家計簿をじっと見るだけ
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2008年12月21日

 悔恨
 その時はそんなに心に留めていたことではなかった
 日常の出来事としてすぐに忘れてしまうことだと思っていた
 なのに なぜか そのことは私の心の片隅にでーんと居坐っている
 そして時々頭をもたげてくる
 それだけではない
 こともあろうに それは私の胸に刃を突きつけるのである
 それは もう25年も前のことなのに

 ある日 舅が職場に突然私を訪ねてきた
 舅は義足だった
 50キロ以上離れた自宅から電車やバスを乗り継いでくるのは 楽なことではなかったろう
 何ごとだろうと思った
 舅はおそるおそる私に言った
 「何も聞かずにお金を10万円貸してくれ」
 私に出せない金額ではなかった
 でも決して安い金額でもなかった
 「お姑(かあ)さんはご存知なのですか」
 「家内には言えないから あなたに頼むのです」
 私は考えることもなく
 「それは困ります おかあさんに言ってみてください きっと貸してくれますよ」
 「そうか ならいい」
 
 落胆した様子を全身に漂わせた舅は 再び義足を引きずりながら去っていった
 息子にも言えず嫁の私に一縷(いちる)の望みを繋いで頭を下げたに違いなかった
 なのに私は端から応じる気はなかった
 ギャンブル好きの舅のことだ 姑に内緒というのはきっと良からぬことに違いないとむしろ苦々しく思った
 それゆえ姑に電話して報告することに 何の躊躇もなかった
 姑も報告してくれてよかったと言ってくれた
 私には何ごともない出来事だったので その後の顛末は知る由もない

 その頃からなのか 舅の私に対する態度が微妙に変化したのは
 何となく打ち解けなくなり 愛を感じなくなった
 それでも舅が生きている間は そんなこともあまり気にならなかった
 愛されていないことに不都合も感じなかった
 だから お金を貸さなかったことや そのことを姑に報告したことに後ろめたさなど感じたことはなかったのに

 なのに いつの頃からか そのことが悔恨の念として私の胸の中に蘇ったのである
 あの日どんな思いで舅は私を訪ねてきたのだろうか
 なにもあんなに無碍な断り方をしなくてもよかっただろうに
 せめてあの時1万円でも渡して お茶でも飲んでゆっくりしてもらえばよかった
 私は何と冷酷で愛のかけらもない人間なのだろう
 今幸せがなかなか巡ってこないのは こんな私への報いなのか
 あの日の悲しそうな舅の後姿が時折出てきては 私を胸の奥底に眠っている悔恨の念を また蘇らすのである
 
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2008年12月14日

 喪中ハガキ
 今年は喪中ハガキがことのほか多いのです
 20数枚はあります
 しかも亡くなったというお方は
 お兄様やお姉様 さらにはご主人様 奥様なのです
 たまにお父様 お母様というのもありますが
 90歳をゆうに越えた方です
 わたしの身内も もはや世代が代わってしまいました
 わたしがそういう年代になったということです
 寂しい限りです
 時は容赦なく過ぎ去っていきます
 今年 有名人もたくさん亡くなられました
 筑紫哲也さんの訃報は 特に悲しいことでした
 つい最近まで元気で笑っていた人が
 もうこの世にいないなんて
 なんと無常なことでしょう
  
 人はみな死に向かって生きているのです
 生きれば生きるほど死が近づいてくるのです
 喪中ハガキは親の時でこりごり
 出来れば書きたくないけど
 いつかわたしもまた書く日がくるのでしょうか
 そのことを考えるだけで
 この世が無性に悲しいのです
  
 
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2008年12月05日

 電話
 外は冷たい雨と強風が吹き荒れています
 夕食後わたしは あいかわらず1人で
 テレビを見ていました
 その時突然固定電話が鳴り響きました
 
 たまになる電話の音には 
 いつもドキドキさせられます
 電話を取るのが好きではありません
 たいてい何かの押し売りか宣伝だからです
 いきなりテープの声だったりします
 相手の電話番号が分るディスプレイに
 したらいいと友人はいいます
 でも毎月の使用料がもったいないから
 付けようとは思いません

 おそるおそる受話器を取りました
 「もしもし」
 「あ、俺、俺、今パチンコ店にいるんだけど迎えに来て!」
 夫のノーテンキな声がいきなり耳を刺しました
 「あら、今日は残業のあと飲み会だって言ってなかった?」
 「違う違う、とにかく雨が降っているから、早く迎えにきて」
 ピーッ!
 電話は切れました
 パチンコの時は たいてい歩いて帰ってきます
 でも 今夜は雨が降っています
 それにきっと負けたのでしょう 
 タクシー代がないものと察しました

 仕方なしにわたしは車を走らせました
 風はピタッと止み 雨も霧雨に変わりました
 舗道は街頭に照らされて白く光っています
 歩道にはカラフルな落ち葉が敷き詰められて
 まるでおとぎの国のような美しさでした
 みるとあの紅葉で彩られていた街路樹は
 みごとに丸裸にされています
 これできっぱり秋が終ったのです
 何もかも厳しい冬が
 確実に街にもやってきています

 パチンコ店の前に着くと
 ぼーっと立っている夫が
 私の視界に飛び込んできました
 パチンコ店だけが
 やけに賑々しくライトアップしていました
  
posted by hidamari at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月15日

 月の夜に
 玄関のドアを開けると
 そこは昼間とは別世界
 蒼白い月光は
 静かに冴え渡って
 我が家を優しく包み込んでいる

 明日のゴミ出しの準備をしているわたし
 誰もいない表でゴミをせっせとかき集めた
 庭の木の陰がくっきりと地面に映っている
 ふっと気がついて空を仰ぐ
 お月様がわたしを見守るように輝いていた
 
   
posted by hidamari at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月08日

 お墓参り
 結婚したての頃
 義母から無理強いされたお墓参り
 2歳で亡くなった夫の弟が1人入っていると聞かされた
 何の思い入れもなくただたんたんと参っていた

 14年前 義父と義母が相継いで亡くなった
 お墓の中に 今 親子3人が仲良く入っている
 今や夫の実家はお墓である
 見晴らしのいい高台にある大霊園は
 さながらマンモス団地
 偶然にお隣の奥さんのお墓が斜め前
 私の実家と同姓のお墓が真前
 友人のお墓も近くにある

 あちこちに顔を出さないわけにはいかない
 下界より今やこっちの方が賑やかだ
 お墓参りの作法に厳しかった義母が
 花柴は対に挿さなければいけないよ
 ロウソクの火は吹いて消してはいけないよ
 などと相変わらず口やかましく言ってきそう
 でもそんな義母が愛しくてたまらない
 今ならうんと仲良くなれるのに
 でもそのうちに会えるのだ
 なぜなら私の終の終の棲家はここなのだから
 
 
 
 
posted by hidamari at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月05日

 赤ちゃん
 国道から 車1台しか通れない道に入っていくと
 その奥に 小さなコミュニティーがありました
 そこはまるで童話の中のような世界です
 大きくてりっぱなお家が6軒
 中央の広場を囲むように建っています
 
 それぞれのお家にはおじいさん おばあさん
 おとうさん おかあさん 子どもたちが
 住んでいます
 おじいさんたちが広場にある大きな木を利用して
 竹のやぐらや、ブランコを作りました
 おばあさんたちは花壇を作り季節の花を植えました
 広場の周りには小川が流れています
 男の子たちは裸足で小川に入り キャーキャー言いながら
 メダカをすくっています
 女の子たちはブランコに乗っています

 どこのお家も玄関は開けっ放しです
 ここには 知らない人は入って来ません
 なぜならこのコミュニティーが行き止まりだからです
 ある1軒のお家の若いおかあさんが
 生まれたての赤ちゃんをだっこしてお家から出てきました
 女の子たちがまっ先に寄ってきて
 かわるがわるだっこしました
 そのうちに男の子たちも集まってきました
 おじいさん おばあさんたちも集まってきました
 まだ生まれて1ヵ月しかたっていない女の赤ちゃんです
 とても小さくてまだ壊れそうです
 でも もうコミュニティーの人気者なのです
 赤ちゃんはかけがえのない宝物だということを
 誰もが自然と分かっているのです
 
 若いおかあさんは そろそろお昼ねの時間だから と赤ちゃんをだっこしてお家の中へ入ってしまいました
 子どもたちはまたそれぞれの場所へ戻りました
 おじいさんおばあさんたちも 夫々の家の周りにある畑仕事に再び精をだしました

 童話の世界ではなく現実にある話です
 
 
posted by hidamari at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月28日

 デート
 二度と会わないつもりで別れたのに
 そしてもうすっかり忘れていたはずなのに
 今わたしはじゅうぶん幸せなのに
 それなのに
 わたしはあなたに会いたいのです

 これは罪なのですか
 会いたいと言ったら
 あなたは会ってくれますか
 わたしは今じゅうぶん幸せだから
 あなたに何かを望んでいるわけではありません
 ただ会って昔話がしたいだけです
 
 ふったのはわたし
 ふられたのはあなた
 ふられたあなたも
 今は幸せに暮らしていること知っています
 あなたはもうわたしのこと忘れてしまったのですか
 わたしはあなたに会いたいのです
 これってやっぱりいけないことなのでしょうか
 
 

posted by hidamari at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月08日

歌詞

 夫 婦
 貴方がいるから私は寂しくないわ
 朝 目が覚めるとちゃんと隣に貴方が眠っている
 とても不思議 とても とても不思議
 何でもないようにいつも側にいてくれる
 でもこれって奇跡だよね
 知らない者同士が こんなに長い間
 一緒に暮らしているなんて

 貴方がいるから私は大丈夫だよ
 夜 目が覚めるとちゃんと隣に貴方が眠っている
 とても不思議 とても とても不思議
 何でもないようにいつも側にいてくれる
 でもこれって偶然だよね
 知らない者同士が 当たり前のように
 一緒に暮らしているなんて

 
posted by hidamari at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする