2020年10月14日

朝ドラ 今日の“エール”

 今日の「エール」は衝撃的な展開だった。
 慰問先のビルマで再会した恩師藤堂先生とその部下の兵士たちが、全員敵の銃撃によって戦死したのだ。
 居合わせた古山は、藤堂の手引きで身を隠し、かろうじて助かる。
 藤堂は部下を助けるために身を挺したため銃撃され、古山の腕の中で命を絶つ。
 これはあくまでフィクションなので、こんなことは現実ではあり得ないと思い、でも、念のため、グーグルで古関裕而と戦争で検索してみた。
 確かに慰問先に恩師はいないし、まして戦死等していない。
 しかし、似たような悲惨な戦場を、古関裕而は目の当たりにしていた。
 そして、慰問先で母の危篤を知るも、すぐの帰還は叶わず、死に目には合えなかったとあった。

 今後、古山の戦争に対する曲作りの思いが変わるのは必然だろう。
 というか、自責の念に駆られるのでは。
 戦時中、絶対軍歌を作らない作曲家もいたなか、古山は軍歌を作り、結果的には若者を悲惨な戦場へ送っていたのだ。
 「何も知らなかった。ごめんなさい。ごめんなさい」と、泣き叫ぶ古山。
 私も泣いた。
 内地にいる国民は何も知らされてなかったのだ。
 今の政府も、この時代の政府と、何ら変わっていないのでは。
 国民の知らないところで、大事なことがどんどん決められていくようで、恐い。
 政府も、国会議員も、過去にこんな悲惨なことがあったんだと、改めて知ってほしい。
 できれば、この朝ドラ、観て欲しい。
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2020年09月06日

NHKドラマ “太陽の子”

 2020年 制作NHK 
 出演者 柳楽優弥 有村架純 三浦春馬

 第二次大戦末期、京都大学物理学研究室では海軍から密命を受け、新型爆弾を発明すべく勤しんでいた学生たちがいたことを、製作者は世に知らしめたかったのではないか。
 内容は概ねあるある戦時下の若者たちの物語。
 広島に原爆が投下されてから、特攻が出撃したのは事実なのか、俄かに信じられないこともあって、涙することもなかった。
 そして今なぜこの手のドラマが発表されたのか、製作者の意図が知りたい。
 ただ、三浦春馬さんが、今、この世におられないことが、悲しい。
 彼はなぜ大切な命を無駄にしたのか。
 彼の未来は洋々だったとしか思えないのに。
 何をそんなに絶望していたのだろう。
 せめて、理由を教えて欲しかった。
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2020年09月03日

読後感 “一人称単数”

 村上春樹著 2020.7 文藝春秋発行

 2018〜2019に文学界に掲載された短編を結集し、この本を出版するにあたり新たに「一人称単数」という短編を書き下ろし、それが本のタイトルになっている。
 このタイトルが気にかかり、末章の「一人称単数」から読み始めた。
 何のことはない文字通り、話し手が自分自身、いわゆる著者ということなのだ。
 で、最初から読み始めた。
 著者の青春時代の回顧録みたいな。
 それは正に村上ワールドで、ノルウェイの森と同じ匂いがした。
 「品川猿の告白」は、著者自身の話ではないが、著者が実際に体験したことを、登場人物を猿に置き換えて、描いてあるんじゃないかと思った。
 村上ワールドのお決まりは、現実と幻想の混合、これが、何か物語の品格を上げ、読み手を煙に巻いてしまう。
 読後感としては、何が何だかよく分からないが、ひょっとしたら何か奥深いものがあるのかもしれない、でも私にはわからない。
 いつものことながら、消化不良で終わった。
 なので、明日にはもう内容は忘れるだろう。
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2020年08月10日

映画“この世界の片隅に” 

 2016年 日本アニメ映画
 監督 片淵須直  原作こうの史代
 登場人物 細谷佳正 のん

 この映画が上映された年、話題になり、賞もたくさん獲得した。
 世界にも配信され、反戦映画として有名になったが、アニメにあまり興味がない私は、観ようなんて思っていなかった。
 この頃、テレビで放映されていたので、只ならと録画していた。
 で、感想だが、同じ反戦ものでも、「火垂るの墓」は涙なしでは観られなかったが、これはほんわかと心が温まるものだった。
 それは主人公が19歳、既に大人であったこと、舞台が呉という軍港だったにも関わらず、主人公すずをとりまく優しい人達のせいだっただろう。
 すずは、優しい思いやりのある若いお嫁さんである。
 戦時中でも、くったくなく暮らしていた。しかし、徐々に戦争が激化し、呉は空襲の集中攻撃を受ける。
 そこで、可愛がっていた義姉の娘を亡くし、すず自身も右手を失くす。
 しかも実家のある広島では兄は戦死し、原爆により母親も亡くなる。
 さすがにめげるすずだったが、終戦の日、無条件降伏したことに、怒り、取り乱す。
 これは、私には意外なことだった。
 でも、犠牲を強いられた当事者としては、やはりなっとくいかなかったのだろう。
 戦後、平常心を取り戻したすず、夫の周作との縁を改めて考えて大事にしようと決心する。
 戦時下、戦後における、若妻のたんたんとした生き方に、ほんわかとした温もりと、その中で時々見せるたくましさに、なにか感動した。
 小津安二郎監督の「東京物語」の世界を思い起こさせるものだった。
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2020年06月29日

映画 “若草物語”

1949年 アメリカ映画  原作小説 ルイーザ・メイ・オルコット
監督 マーヴィン・ルロイ
キャスト  ジューン・アリソン  マーガレット・オブライエン 
      エリザベス・テイラー  ジャネット・リー

 今、日本で封切されている「ストーリー・オブ・マイライフ」がテレビや新聞等で紹介されている。期せずして、BS映画で1949年版の「若草物語」が近ごろ放映された。
 これは、過去何度となく放映されたので、その都度観ていると思うが、この時代のこの手の映画が大好きな私、またまた観た次第である。
 「風と共に去りぬ」も大好きな映画である。この頃黒人差別問題で、「風と共に去りぬ」が、悪者になっている。今まで何の違和感もなかったが、なるほど、黒人の使用人は差別されていたっけ。
 アメリカの黒人はずっとそのことを悲しんでいたんだなと、初めて思い知らされたのである。
 さて、「若草物語」には、黒人の使用人は出てこない。
 150年程前の、アメリカの中流家庭で暮らす4姉妹が、楽しい時も、悲しい時も、悩む時も、明るく、仲良く、しなやかに暮らす1年間の生活のドラマである。
 そこに黒人の使用人がいないのは、父親が黒人奴隷解放に従事していた牧師さんだったからだろう。
 同じ南北戦争の戦時下でありながら、「若草物語」は、戦争中とは思えない明るさがある。
 これはやはり両親の教育なのだろう。
 物語は、従軍牧師として出征していた父親が無事帰還したところで終わる。
 原作は、作家希望の次女ジョー、 ということは、私小説かなあ。
 物語には続きがあるみたい。
 今の「ストーリー・オブ・マイライフ」もぜひ、観たいと思っている。
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2020年06月23日

朝ドラ 今日の “エール”

 今日は、裕一の幼なじみ佐藤久志の生い立ちを、紐どいたものだった。
 村野鉄男を加えて、後に福島の3羽ガラスと言われ、それぞれが逸材になる。
 佐藤久志のモデルは伊藤久男ということ。
 さっそくウエブサイトの立志伝をチェックした。
 ドラマは創作ではあるが、史実通りのところも多々ある。
 佐藤久志役は山崎育三郎がやっていて、ハンサムという設定。
 今日期せずして、NHKの歌コンで、若かりし頃の伊藤久男、古関裕而、菊田一夫が共にいる写真が紹介された。
 伊藤久男氏、額面通り、とてもハンサムだった。
 後年の彼が「イヨマンテの夜」を熱唱している録画も出た。すごい声量だった。
 今夜は、細川たかしさんが、それを熱唱された。これもまた圧巻だった。
 今夜のうたコンは、さだまさしさんやその他の人も素晴らしかったし、久しぶりに見応えがあった。
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2020年06月06日

読後感 “大河の一滴”

 著者 五木寛之  1998年 幻冬舎出版

 この本、私は初刊の1998年に購入し、読了している。
 最近話題になり再発行されたとか。
 大体タイトルで中身は想像できるが、私は内容を全く覚えていなかった。
 で、本棚から引っ張り出して再読した次第である。
 初刊の年もベストセラーになったので、ミーハーな私はネームだけでゲットしたはず。
 今回再読しても、内容はやはりベタな話ばかりの随筆集である。でも当時はバブル崩壊後の人々の混乱した心を癒すため、覚めた目で諭すものだったと受けとめた。
 この時、私自身がそんなにダメージを感じていなかったこともあり、それほど感動しなかったのかも。
 むしろ、今のコロナ禍の時代にこそ、心にフイットした・・・かな。
 人は生かされている以上、自他の命を尊厳して、苦しくても明るく生き延び、そして命つきたら、誰もが寂しく死んでいく。  
 命を全うするには、それは苦難の連続の大河の一滴であることは、間違いない。
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2020年05月26日

大河ドラマ “麒麟がくる”

 始まりも撮り直しがあって、大分遅れて放映され、ここにきて収録出来てないということで、5月いっぱいで放映はお休みになるとのこと。
 楽しみがまたひとつなくなる。
 今回、明智光秀像をここまで見てきて思ったことは、あの室町時代の戦国時代にあって、彼ほど常識的で人間味溢れる武将はあまりいなかったのではないかということ。
 斎藤道三や織田信長、これから出てくる秀吉、家康、誰をみても癖のある極端な人たちばかり。
 その中にあって、彼は、いつもナチュラルで冷静である。情もあり、絆も大事にしそう。
 それがなぜ、主としてあがめ、尊敬もしていただろう信長を裏切ることになるのか、この先どんな展開になるのか、多いに興味があるし、ぜひ見届けたい。
 今回、幼馴染でよき相談相手になってやっていた高正を裏切って、道三に付いたのか。 それは、叔父の意志を重んじたこともあるが、自身も道三をより尊敬していたからではないのだろうか。
 ここまで見てきて、私に見えてきた光秀像は、彼は自分の出世を求めて行動するのではなくて、あくまで自分の心の声に従って行動する人だったのでは、ということ。
 その心の声は、正義と慈愛ではなかっただろうか。
 ちょっと良く見過ぎるかなあ。
 でも、周りの誰からも信頼されているし、愛されているし、嫌だなあと思うところが見当たらないもの。
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2020年04月22日

朝ドラ “エール”

 現在の閉塞した世の中は、後世の歴史に残ることだろう。
 その時代に居合わせる不幸を感じる。
 先に逝った父、母は悲惨な戦争の時代を生きた。
 ふと、その時代、彼らは楽しみを持っていたのだろうか、と思いを馳せる。
 今日は受講していたスポーツ健康教室から、今年度の教室は閉講、という連絡があった。
 休講から閉講へ、厳しい現実が下された。
 そんな中、私が唯一楽しみにしているのは、朝ドラを観ること。
 ただ心配なことがある。
 今放映されているのは、撮り溜めてあるものらしい。
 現在は、収録をストップしているという。
 となると、いつまで撮り溜めがもつのだろう。
 収録が3蜜になるのは、間違いない。
 接触制限が解除される日は、何時になるのだろうか。
 もしかして、これより先ドラマはお休み、続きは放映未定、ということに・・・?
 今、私はそれが気になって仕方がない。
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2020年03月14日

今週の朝ドラ “スカーレット”

 神山清子さんの立志伝をウエブサイトでリサーチしていたので、息子の武志が白血病で亡くなることは予想していた。
 いつの世も、どんな人も、人生で1番辛いことは子供に先立たれることだ。
 朝のドラマが、アンハッピーエンドで終わるのは、出来れば避けて欲しいと願っていた。
 どんなに辛くても、悲しいことがあっても、生きて元気でさえいれば、いつかはきっと良い人生に巡り合える日がくるという望みがある。
 それが武志にはもうないのだ。
 残されたのは余命3〜5年という短い時間。
 本人はもとより、家族が絶望のどん底に落とされる。
 不治の病とはなんとむごいものだろう。
 今も世界中で不治の病と闘っている人たちがいる。
 喜美子も武志と一緒に病と闘うことを決意する。
 武志は日常の生活を送りたいという。
 悲しすぎる。切なすぎる。
 短い余命でも、出来れば何も知らないで、元気なままぽっくりいくのが、いいなあ。
 作者の優しさなのか、ここにきて父親が頻繁に登場して、家族の絆を温めていることには、ホッとさせられる。
 せめてもの救いです。
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2020年03月04日

読後感 “老々介護の幸せ”

 2019年 飛鳥社 松島トモ子著

 姉が貸してくれた本。
 前に「徹子の部屋」で松島トモ子さんとお母様お二人で出ていらっしゃるのを観た。
 お母様は当時も90歳を超えておられたと思うが、とても姿勢がよく、上品でお綺麗だった。トモ子さんも自慢にしていらっしゃるご様子だった。
 そんな方が全く別人に化し、狂暴になり、赤ん坊以上に聞き分けがなくなられた。
 それが、認知症という恐ろしい病気なのだ。
 トモ子さんは、敬愛し頼りにしていたお母様を失くしたうえ、認知症の老女を介護しなければならないという試練を、70歳を超えて体験されている訳だ。
 松島トモ子ちゃんといえば、まさに私たち世代のトップアイドルだった。私が子供の頃は、彼女と鰐淵晴子さんしか、アイドルはいなかったような。ブロマイドをたくさん集めて宝物にしていた。
 そんな雲の上の人は、どんな人生を送るのだろうか、と漠然と考えていた。
 あと、その後に出た吉永小百合さん、山口百恵さんも、同じようにどんな人生を送るのだろうと、気になっている。
 そして、彼女たちもみな私と同じように年齢を重ねている。
 人の運命は、夫々最初から定まっているのだろうか。
 最初から最後まで幸せ、という人生はあり得ないような気がする。
 この本は、トモ子さんの人生を覘いた気がした。
 そして思ったことだが、人は皆同じなんだな、同じように楽しいこともあって、苦労もあって、そしてみな受け入れて、最後は寂しく死んでいくんだ、ということだった。
 トモ子さんが偉いところは、苦労を克服して、今はポジティブに、明るく生きていらっしゃることだ。
 どうか、お母様のためと思わず、ご自分のためと思って、老々介護を有意義にしてください。
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2020年02月14日

読後感 “寂聴97歳の遺言”

 2019年 朝日新聞出版  瀬戸内寂聴著

 姉が貸してくれた本
 寂聴さんの本は瀬戸内晴美さん時代の「女徳」が、私にとっては印象的である。
 当時の寂聴さんは、自信家でアグレッシブな女性だったような。同じ女性としてとても受け入れることが出来ない、真似できない生き方をしておられる方だと思っていた。
 でも小説自体は、そんな生活を覗き見するようなワクワク感があり、面白かった記憶がある。
 今回この本を読んで改めて感じたことは、人間は年齢を重ねて行く中で、顔もスタイルも変わっていくように、人格も変わるんだな、ということだった。
 著者の場合、自由奔放な作家生活から僧侶へと、極端に違う世界に入られた訳で、その時の彼女の心情は、確かに自由奔放の生活が嫌で終わらせたかったのだろう。
 でも、今回この本を読んで思ったことは、彼女はそんな作家生活が嫌で出家されたのではなく、瀬戸内晴美をジ・エンドにして、新たに、違う人生を歩みたかったのではないのか。
 思うに、彼女は1度リセットして、再度生まれ変わり、2度目の人生を生きておられる贅沢な女性だということである。
 出家されてからの彼女は、優しくて、慈愛にみちていて、お茶目で、明るくて、真の仏様になられたのだ。
 この本を読んで、つくづく感じたことだった。
 実はこの本を読むまでは、失礼ながら形だけの僧侶なのではと疑っていた。
 97歳の今まで、こんなにお元気で明るく、お参りする信者の方々から信頼されているのが、何よりの証拠だと思った。
 きっと、仏さまが彼女を信頼して見守っておられるのだろう。
 彼女の教えで印象に残った仏教用語
 「忘己利他(もうこりた)――自分を忘れて他人のために尽くす」
 いまひとつは、「人間は優しさが一番――人に優しくされれば、自分も優しくなれる」ということ、かな。
 この本、今後の私の人生に多いに役にたちそうです。
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2020年01月26日

読後感 “そしていま一人になった”

 2019年 ホーム社発行 集英社発売
 吉行和子著

 昨年は高齢者向けの本が多く発行されて、高齢者の私は思惑どおり、虜になった次第である。
 今回のこの本は、姉が貸してくれた。
 この手の本の内容は概ね予想ができたので、そんなに期待はしていなかった。
 ところが意に反して、相当おもしろかった。
 
 著者の家族は全て著名な人。 母が朝ドラで有名になったあぐりさん、兄が作家の吉行淳之介さん、妹が詩人エッセイストの吉行理恵さん。
 著者は、女優とはいえ、さすがに血筋かな、1ページから引き込まれる文章の組み立て方で、筆力がすばらしいと思った。
 興味が途切れなかったのは、吉行家のプライベートは、朝ドラである程度知っていたが、それを掘り下げてきっちりと描いてあったこと。
 親子関係、兄との関係、姉妹との関係を詳しく知ることが出来た。
 我々とは別世界の感覚の持ち主かと思っていたが、そうではなかったことに、なぜか癒されたのはなぜだろう。
 親が子を慈しむ気持ちとか、子が親を乞う気持ちとか、姉妹の絆とか、なんら我々とは違わなかった。
 ただ、違ったのは、彼女の交友関係、周りの人たちの多さ、かな。
 それはやはり、我々とは違って彼女は恵まれていた。
 よって、充実した濃い人生を送っておられる。
 何より羨ましいのは、彼女には生きがいになるお芝居があったこと。
 お芝居を通して、いろんな人生を体験しただろうし、素晴らしい方たちとの出会いもあっただろう。
 今彼女は、家族が全て亡くなり、1人になっておられるが、明るく前向きに幸せに暮らしておられる。それは、今でも、たくさんの友人、知人との交流があるからだろう。
 読後感としては、高齢者だからといって落胆することなく、でも現実を受け止めて、いいことだけの思い出を胸に、呑気に暮らせばいい、ということかな。
 それもこれも健康でないと真似できないけどね。
 とにかく一生懸命生きていけば、いざこの世を去る時がきても、慌てることなく穏やかに逝くことができるような気がします。
 吉行和子さん、有難う。 元気と勇気をもらいました。

※今日夫は元職ウォーキングクラブ例会に参加。
〇コース 諫早中心部7社巡り
・キロ数――7.7q  ・歩数11,769歩  ・1時間45分  
・参加者22人
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2019年12月25日

今日の朝ドラ “スカーレット”

 貴美子の父親、常治が亡くなった。
 無茶苦茶な父親だったが、子煩悩で、根は温かい心の持ち主だった。
 私が一番感動したのは、夫婦喧嘩を一度もしたことがなかったということである。もちろん妻のマツさんが出来た人だったことがある。 マツさんはどんなにひどい目にあっても夫を信頼して支えてきた。 ということは、常治さんがそれに値する人だったのでは。
 その常治さんが亡くなる時、八郎と貴美子に言い残した言葉が、先を暗示しているようで印象的だった。
 夫婦仲良くするんだよ、と言った何気ない言葉。
 モデルと言われている神山清子さんの立志伝を読んで驚いた。
 八郎が弟子の女性と不倫して、離婚! 
 その後、貴美子は陶芸家としては成功しているが、壮絶な人生を送ることに。
 一方、八郎は順風満帆な人生を送っているみたいで。
 私には納得いかない。
 せめてドラマでは、ハッピーエンドにしてもらえないかなあ。
 だって、あんなに良さそうな八郎さんが、そんなにひどい仕打ちをするなんて・・・
 あってはならないでしょう。
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2019年11月06日

朝ドラ “スカーレット”

 前回の「なつぞら」が終わって、いつの間にか1ヵ月以上が経っている。
 今では、あんなに好きだった「なつぞら」の題名さえなかなか思い出せない。
 今回の「スカーレット」、「なつぞら」に劣らず面白い。
 まず、モデルがいるというのが、やはり真実味があっていい。
 信楽焼の女性陶芸家、実在の神山清子さん、ユーチューブでは、トークしておられる姿を見ることが出来る。
 すばらしい功績がある方で、しかもその苦労、波乱万丈な人生は、さながらドラマなのだ。
 脇役を埋める人も、著名人ばかりで、特に荒木荘の女主人「荒木さだ」さんは、鴨居羊子さんがモデルだということ。
 恥ずかしながら、私は神山清子さんも鴨居羊子さんも存じ上げない。
 ただ、羽野晶紀さんは調べてみると役にぴったり。育ちの良さ、底抜けの明るさ、ベストキャスティングだと思った。
 「スカーレット」という題名も最初は何のことだろう、と思った。
 分かったことは、炎のような「緋色」、だということ。
 陶芸家⇒窯⇒炎⇒緋色  すなわち陶芸家の情熱ということかなあ。
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2019年09月18日

ドラマ “渡る世間は鬼ばかりスペシャルー2019”

 今回も期待を裏切らない面白さだった。
 橋田壽賀子さんのご健筆に心から感服し、ファンとして嬉しい限りだった。
 94歳という年齢で、令和の時代にフイットしたドラマ設定、しかも登場人物の心情も客観的で、よく調査されているなあ、と感じた。
 岡倉5姉妹もだんだん年老いていく。
 五月は、「幸楽」の中で否応なく自分の立場が変わっているのを実感している。
 今までお店の中心だった自分が、今では老害になっているんだと自覚した時の絶望感、すっかり落ち込んでしまう。
 しかし、そこで終わらず、光を見出させるのが、橋田さん流。
 五月は、培ってきた料理の腕を、スマホを使い、SNSで発信することを試みる。
 そして、それを生きる糧にしたのだ。
 しかも、これは実際に、「さつキッチン」という料理動画が実在しているということ。
 まさに今風。
 蛇足だが、今回エンディングテーマ曲が出来ていた〜
 「人生賛歌」というタイトルで、天童よしみさんが歌っている。
 過去に 「ありがとう」のテーマ曲を水前寺清子さんが歌っておられた。それを彷彿とさせる爽やかでいい歌だと思った。
 次回、「渡鬼2020年版」も、ぜひ実現してほしい。
 そのためにも、橋田さん、石井ふく子さんにエールを送るものです。
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2019年08月29日

映画 “ナミヤ雑貨店の奇蹟”

 2017年日本映画
 監督 廣木隆一  原作 東野圭吾  主題歌 山下達郎「REBORN」
 キャスト 山田涼介 西田敏行 尾野真千子 門脇麦
 
 2年程前話題になっていた映画だったので、テレビ放映された時、録画していたもの。
 原作が東野圭吾、私が好きなジャンルではない、キャストがジャニーズ系、知らない、で、あまり興味なかったので、ちょっと観て、おもしろくなかったら消そうと思っていた。
 案の定、内容がサスペンスなのか、ファンタジーなのか…
 一番苦労したのが、時系列と登場人物の相関が分からなかったこと。
 でも、不思議なことに、観るのを止めようとは思わなかった。
 唯一分かったのが、登場人物が養護施設出身の人々だったこと。
 常々私は、養護施設出身者の人生には興味があった。
 どんな理由であれ、親から見離された子供たちの未来に幸せがあるのか。
 どんな気持ちでいるのか、どんな生活をしているのか、と。
 その答えは分かった気がする。
 運不運があるのだ、出会った人、関わった人たちが良い人だったら、良い人生になるし、そうでなかったら過去を引きずった人生になる、ということ。
 あと、人は1人では生きていけない。 悩みを相談できる人がいるというのが、どんなにラッキーなことか、思い知らされた。
 相談することで、道が開けることもあるのだ。
 東野ワールドは謎解きの世界。 小説だから、全ての人を、時空を超えて結ぶことが出来るのだ。
 レビューでは、泣けた、という人もいるが、どこだろう? 私には泣くところはなかったような。
 ただ、最後、施設出身の3人の若者が優しい気持ちを取り戻し、夫々イキイキと仕事に励んでいたことが、何よりほっこりした。
 いわゆるハッピーエンド、めでたし、めでたし。
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2019年08月28日

朝ドラ “なつぞら”129回

 なつの赤ちゃん、優が可愛い。 というか、場面に応じた動きをする、例えば、泣いていてもママがだっこすれば泣き止むし、しがみつく。 朝、茜さんに預ける時に後追いして泣く。 ママが抱き上げると泣き止む。
 まさか、赤ちゃんが演技している訳ではないので、広瀬すずさんに懐いているということかなあ。 それとも演出家が、赤ちゃんの心理のタイミングをうまくコントロールしているのだろうか。
 ほんとうにリアルで、母子の切なさが私にもひしひしと伝わってきた。
 働くママの辛さ、大変さを私も体験している。
 今日のように赤ちゃんの病気の時が、一番辛かった。
 保育園から電話がかかってくると、身が縮んだ。
 子供の様態ももちろん心配だったが、保母さんに「朝からお熱があったのに、預けるなんて!子供と仕事、どっちが大事なんですか?言語道断です」と、お叱りを受けることは、分かっていたから。
 その頃、私は正直仕事優先だった。 アニメーターのような大事な仕事ではなかったけれど、お給料を貰って働いている以上、仕事に責任があった。 他人に迷惑をかけたくなかった。 それでなくても子供が大病をした時は、子供の世話をするため、仕事は休まなければならなかった。
 上司からは、再三育児に専念しなさいと退職を促された。
 経済的なこともあったが、仕事を辞めたくなかった。
 いろいろなことを乗り越えて仕事を続けてきた。
 今考えると、育児が一番大事、子供の犠牲は大きかったかも。
 今朝のドラマの中で感動したのは、咲太郎がサポートしてくれたこと。
 なつに頼れる兄がいて、ほんとうによかった。
 また、何も言わないで、赤ちゃんを預かってくれる茜さんの優しさには頭が下がる。
 なつは、ほんとうに周りの人に恵まれている。
 これって人徳かなあ。
 今日で、あの可愛い赤ちゃん優にお別れ、ほんとうに可愛かった。
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2019年08月04日

映画 “誰もがそれを知っている”

2018年 スペイン映画  カンヌ国際映画祭オープニング作品
監督 アスガル ファルハーディー
キャスト ペネロペ クルス  バビエル パルデム

 前半に、事件の布石が散りばめられいたのが後で分かったが、なんとなくボーっと観ていたので、内容をスルーしてしまった。
 実はそこで、ラウラの家族はパコに対して、少なからず反感を持っていることを現わしていたのだ。
 複雑なのは、犯人はパコにではなく、ラウラの夫がお金持ちと見込んで仕組んだものだった。
 犯人は、ラウラの姪の夫だったので、パコのことは知らなかったわけで・・・。
 ラウラの夫は失業中で高額な身代金を用意することは出来ない、ラウラは幼馴染のパコを頼る。それは何とかしてくれる、という確信があったから。
 そこがタイトルの「誰もがそれを知っている」につながる。
 感想としては、女性は、と言うか母親は、したたか、と言うこと。
 恥も見栄も捨て、身代金調達に奔走する。
 母親が子を思う気持ちは、世界共通で普遍的なもの。
 ただし昨今の世の中では、自分の子であっても虐待したり、子を顧みず男に走ったりする輩も出現している。
 それに比べると、子のために過去の男を利用するという今回のラウラの行動は、あながち否定できないかも・・・と思ったことだった。
 蛇足だが、主人公のペネロペとバビエルは実際の夫婦ということ。知らなかったのでこれも見過ごしたが、意気が合っていたのかしら。
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2019年07月22日

映画 “万引き家族”

 2018年 日本映画  第71回カンヌ国際映画祭パルチドール(最高賞)受賞
 監督 是枝裕和  
 キャスト  リリーフランキー  安藤サクラ  樹木希林  柄本明

 昨年公開されて、いろいろな賞を受けたり、是枝監督が文部科学省の面談を拒否されたりして話題になっていたので、とても興味があった。
 それがこんなに早く地上波放送で見られるなんて・・・。
 さっそく録画して、昨日ゆっくり観た次第である。
 映画には、単なる娯楽映画と、現代社会を切り取って、監督の感性で観客に問題を提供する社会派ドラマの、2つの種類がある。
 この映画はその社会派ドラマである。
 ずっと以前に実際にあった事件を元に監督が構想されたもの。
 親の死亡届けを出さぬまま、年金の受給を受け続けた家族に焦点を当て、その背景にあるものを探りながら練り上げていかれたと聞く。
 常識では考えられない疑似家族、その成り立ちは今正に問題になっている児童虐待、とか、独居老人とか、少女の性の切り売りとか、貧困夫 婦の劣悪な職場環境とか、たくさんの現代社会の闇がちりばめられている。
 6人の家族が貧困にめげず、健気に生きて行く術は、社会では受け入れない犯罪行為ばかり。
 大人たちはそれをものともせず、家族は一致団結し、子供たちには万引きさえ、それが正義だと教える。
 しかし、それがいつまでも続くはずはない。
 監督は、彼らの日常の明るい前向きな生活を、たんたんと描写しつつも、最後の着地点はちゃんと現実を見据えていた。
 家族は空中分解し、崩壊した。
 なるべくしてなった結末だった。
 大人たちは全て納得して受け入れていく。
 気になったのは、幼い女の子りんちゃんの今後である。
 是枝監督も、何の罪もない子供たちには、打つ手はなく傍観するしかなかったのか。
 実際は、この子供たちにこそ、目を向け、対策をとらないと、日本の未来は危ういのではないかと思ったことだった。
 感想は、コミカルな流れのドラマだったのに、見終わって、ずしりと重いものを持たされ、暗い気持ちになったということだった。
posted by hidamari at 22:48| Comment(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする