2019年11月06日

朝ドラ “スカーレット”

 前回の「なつぞら」が終わって、いつの間にか1ヵ月以上が経っている。
 今では、あんなに好きだった「なつぞら」の題名さえなかなか思い出せない。
 今回の「スカーレット」、「なつぞら」に劣らず面白い。
 まず、モデルがいるというのが、やはり真実味があっていい。
 信楽焼の女性陶芸家、実在の神山清子さん、ユーチューブでは、トークしておられる姿を見ることが出来る。
 すばらしい功績がある方で、しかもその苦労、波乱万丈な人生は、さながらドラマなのだ。
 脇役を埋める人も、著名人ばかりで、特に荒木荘の女主人「荒木さだ」さんは、鴨居羊子さんがモデルだということ。
 恥ずかしながら、私は神山清子さんも鴨居羊子さんも存じ上げない。
 ただ、羽野晶紀さんは調べてみると役にぴったり。育ちの良さ、底抜けの明るさ、ベストキャスティングだと思った。
 「スカーレット」という題名も最初は何のことだろう、と思った。
 分かったことは、炎のような「緋色」、だということ。
 陶芸家⇒窯⇒炎⇒緋色  すなわち陶芸家の情熱ということかなあ。
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2019年09月18日

ドラマ “渡る世間は鬼ばかりスペシャルー2019”

 今回も期待を裏切らない面白さだった。
 橋田壽賀子さんのご健筆に心から感服し、ファンとして嬉しい限りだった。
 94歳という年齢で、令和の時代にフイットしたドラマ設定、しかも登場人物の心情も客観的で、よく調査されているなあ、と感じた。
 岡倉5姉妹もだんだん年老いていく。
 五月は、「幸楽」の中で否応なく自分の立場が変わっているのを実感している。
 今までお店の中心だった自分が、今では老害になっているんだと自覚した時の絶望感、すっかり落ち込んでしまう。
 しかし、そこで終わらず、光を見出させるのが、橋田さん流。
 五月は、培ってきた料理の腕を、スマホを使い、SNSで発信することを試みる。
 そして、それを生きる糧にしたのだ。
 しかも、これは実際に、「さつキッチン」という料理動画が実在しているということ。
 まさに今風。
 蛇足だが、今回エンディングテーマ曲が出来ていた〜
 「人生賛歌」というタイトルで、天童よしみさんが歌っている。
 過去に 「ありがとう」のテーマ曲を水前寺清子さんが歌っておられた。それを彷彿とさせる爽やかでいい歌だと思った。
 次回、「渡鬼2020年版」も、ぜひ実現してほしい。
 そのためにも、橋田さん、石井ふく子さんにエールを送るものです。
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2019年08月29日

映画 “ナミヤ雑貨店の奇蹟”

 2017年日本映画
 監督 廣木隆一  原作 東野圭吾  主題歌 山下達郎「REBORN」
 キャスト 山田涼介 西田敏行 尾野真千子 門脇麦
 
 2年程前話題になっていた映画だったので、テレビ放映された時、録画していたもの。
 原作が東野圭吾、私が好きなジャンルではない、キャストがジャニーズ系、知らない、で、あまり興味なかったので、ちょっと観て、おもしろくなかったら消そうと思っていた。
 案の定、内容がサスペンスなのか、ファンタジーなのか…
 一番苦労したのが、時系列と登場人物の相関が分からなかったこと。
 でも、不思議なことに、観るのを止めようとは思わなかった。
 唯一分かったのが、登場人物が養護施設出身の人々だったこと。
 常々私は、養護施設出身者の人生には興味があった。
 どんな理由であれ、親から見離された子供たちの未来に幸せがあるのか。
 どんな気持ちでいるのか、どんな生活をしているのか、と。
 その答えは分かった気がする。
 運不運があるのだ、出会った人、関わった人たちが良い人だったら、良い人生になるし、そうでなかったら過去を引きずった人生になる、ということ。
 あと、人は1人では生きていけない。 悩みを相談できる人がいるというのが、どんなにラッキーなことか、思い知らされた。
 相談することで、道が開けることもあるのだ。
 東野ワールドは謎解きの世界。 小説だから、全ての人を、時空を超えて結ぶことが出来るのだ。
 レビューでは、泣けた、という人もいるが、どこだろう? 私には泣くところはなかったような。
 ただ、最後、施設出身の3人の若者が優しい気持ちを取り戻し、夫々イキイキと仕事に励んでいたことが、何よりほっこりした。
 いわゆるハッピーエンド、めでたし、めでたし。
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2019年08月28日

朝ドラ “なつぞら”129回

 なつの赤ちゃん、優が可愛い。 というか、場面に応じた動きをする、例えば、泣いていてもママがだっこすれば泣き止むし、しがみつく。 朝、茜さんに預ける時に後追いして泣く。 ママが抱き上げると泣き止む。
 まさか、赤ちゃんが演技している訳ではないので、広瀬すずさんに懐いているということかなあ。 それとも演出家が、赤ちゃんの心理のタイミングをうまくコントロールしているのだろうか。
 ほんとうにリアルで、母子の切なさが私にもひしひしと伝わってきた。
 働くママの辛さ、大変さを私も体験している。
 今日のように赤ちゃんの病気の時が、一番辛かった。
 保育園から電話がかかってくると、身が縮んだ。
 子供の様態ももちろん心配だったが、保母さんに「朝からお熱があったのに、預けるなんて!子供と仕事、どっちが大事なんですか?言語道断です」と、お叱りを受けることは、分かっていたから。
 その頃、私は正直仕事優先だった。 アニメーターのような大事な仕事ではなかったけれど、お給料を貰って働いている以上、仕事に責任があった。 他人に迷惑をかけたくなかった。 それでなくても子供が大病をした時は、子供の世話をするため、仕事は休まなければならなかった。
 上司からは、再三育児に専念しなさいと退職を促された。
 経済的なこともあったが、仕事を辞めたくなかった。
 いろいろなことを乗り越えて仕事を続けてきた。
 今考えると、育児が一番大事、子供の犠牲は大きかったかも。
 今朝のドラマの中で感動したのは、咲太郎がサポートしてくれたこと。
 なつに頼れる兄がいて、ほんとうによかった。
 また、何も言わないで、赤ちゃんを預かってくれる茜さんの優しさには頭が下がる。
 なつは、ほんとうに周りの人に恵まれている。
 これって人徳かなあ。
 今日で、あの可愛い赤ちゃん優にお別れ、ほんとうに可愛かった。
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2019年08月04日

映画 “誰もがそれを知っている”

2018年 スペイン映画  カンヌ国際映画祭オープニング作品
監督 アスガル ファルハーディー
キャスト ペネロペ クルス  バビエル パルデム

 前半に、事件の布石が散りばめられいたのが後で分かったが、なんとなくボーっと観ていたので、内容をスルーしてしまった。
 実はそこで、ラウラの家族はパコに対して、少なからず反感を持っていることを現わしていたのだ。
 複雑なのは、犯人はパコにではなく、ラウラの夫がお金持ちと見込んで仕組んだものだった。
 犯人は、ラウラの姪の夫だったので、パコのことは知らなかったわけで・・・。
 ラウラの夫は失業中で高額な身代金を用意することは出来ない、ラウラは幼馴染のパコを頼る。それは何とかしてくれる、という確信があったから。
 そこがタイトルの「誰もがそれを知っている」につながる。
 感想としては、女性は、と言うか母親は、したたか、と言うこと。
 恥も見栄も捨て、身代金調達に奔走する。
 母親が子を思う気持ちは、世界共通で普遍的なもの。
 ただし昨今の世の中では、自分の子であっても虐待したり、子を顧みず男に走ったりする輩も出現している。
 それに比べると、子のために過去の男を利用するという今回のラウラの行動は、あながち否定できないかも・・・と思ったことだった。
 蛇足だが、主人公のペネロペとバビエルは実際の夫婦ということ。知らなかったのでこれも見過ごしたが、意気が合っていたのかしら。
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2019年07月22日

映画 “万引き家族”

 2018年 日本映画  第71回カンヌ国際映画祭パルチドール(最高賞)受賞
 監督 是枝裕和  
 キャスト  リリーフランキー  安藤サクラ  樹木希林  柄本明

 昨年公開されて、いろいろな賞を受けたり、是枝監督が文部科学省の面談を拒否されたりして話題になっていたので、とても興味があった。
 それがこんなに早く地上波放送で見られるなんて・・・。
 さっそく録画して、昨日ゆっくり観た次第である。
 映画には、単なる娯楽映画と、現代社会を切り取って、監督の感性で観客に問題を提供する社会派ドラマの、2つの種類がある。
 この映画はその社会派ドラマである。
 ずっと以前に実際にあった事件を元に監督が構想されたもの。
 親の死亡届けを出さぬまま、年金の受給を受け続けた家族に焦点を当て、その背景にあるものを探りながら練り上げていかれたと聞く。
 常識では考えられない疑似家族、その成り立ちは今正に問題になっている児童虐待、とか、独居老人とか、少女の性の切り売りとか、貧困夫 婦の劣悪な職場環境とか、たくさんの現代社会の闇がちりばめられている。
 6人の家族が貧困にめげず、健気に生きて行く術は、社会では受け入れない犯罪行為ばかり。
 大人たちはそれをものともせず、家族は一致団結し、子供たちには万引きさえ、それが正義だと教える。
 しかし、それがいつまでも続くはずはない。
 監督は、彼らの日常の明るい前向きな生活を、たんたんと描写しつつも、最後の着地点はちゃんと現実を見据えていた。
 家族は空中分解し、崩壊した。
 なるべくしてなった結末だった。
 大人たちは全て納得して受け入れていく。
 気になったのは、幼い女の子りんちゃんの今後である。
 是枝監督も、何の罪もない子供たちには、打つ手はなく傍観するしかなかったのか。
 実際は、この子供たちにこそ、目を向け、対策をとらないと、日本の未来は危ういのではないかと思ったことだった。
 感想は、コミカルな流れのドラマだったのに、見終わって、ずしりと重いものを持たされ、暗い気持ちになったということだった。
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2019年07月18日

読後感 “年齢は捨てなさい”下重暁子著  幻冬舎新書      “一切なりゆき” 樹木希林著  文春新書

 最近ベストセラーになっている本が、我々シニア世代の女性に向けたものが多いと感じるのは、正に私がターゲットになっている世代だからなのか。
 標記の2冊をこの頃たて続けに読んだ。
 下重暁子さんと樹木希林さん、年齢は少し離れているが、高齢者同士、なのに生き方、考え方が対峙しているのが、とても興味深かかった。
 お二人は、晩年になって、自分の歩んできた道を、今後の歩む道をどう考えておられるのか。
 幸せだったのか、そうでなかったのか、これから先をまだまだチャレンジしていくのか、成り行きに任せるのか。
 お二人の考えはことごとく違っていておもしろい。
 人の晩年は、すでに生まれた時から決まっているのではないかなあ。
 少なくとも育った環境で人生は形作られていく。
 下重さんは、子供がいない夫婦だけの生活。
 今後は自分のことだけ考えていけばいい。
 高齢というワードに惑わされず、死ぬまでイキイキと生き切ることだけに没頭できることを幸せに感じている人。
 すなわち、それが出来るような生き方をしてこられたのだ。
 希林さんは、子孫を残し先祖を供養することを一番の使命だと思って、生きて来られた人。
 そしてそれを見事に達成して、家族に迷惑をかけず、大勢の人にりっぱだと尊敬されたまま、あの世に旅立たれた。
 さて、私はどちらを良しとするのか。
 希林さんの考え方は、少し古いかなあ。
 家族に迷惑をかけたくないのはわかるが、お墓を守ってもらうために娘に婿を取らせる、なんて、今時珍しいよね。
 でもそのために、いっぱい財産を作って家族に遺していかれたのは、あっぱれ。
 それが彼女の喜び、イクオール幸せだったのかも。
 要は人の晩年の幸せは、人夫々なのだ。
 私は、とりあえず、今は幸せだ。
 でも、身体がいうことを効かなくなった時、全てジ・エンドだと思っている。
 そんなことを考えさせられた2冊の本だった。
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2019年06月17日

読後感 “孤独という道づれ”

 岸恵子著  2019年5月発行  幻冬舎

 図書館で借りて読もうと思っていたこの新刊を、姉が貸してくれた。
 岸恵子さんの本は前に「わりなき恋」を読んだ。 これは純然たる小説だった。 内容もレアなものだった。 だから面白かった。
 今回のこの本は、エッセイで、今ブームのシニア世代女性の、自分史というか、生き様というか、晩年における自分アピールみたいなベタな内容だった かな・・・
 彼女は有名な女優さん、「君の名は」の映画を皮切りにずっとリアルタイムで見てきた世代の私。 本の内容も概ね知っている事柄だった。
 ただ今回、彼女の偽らざる心の中を垣間見た気はした。
 人の一生は人夫々に違う。 幸せの尺度も人夫々に違う。 しかし言えるのは、晩年は皆一様に切なくて孤独なのだということ。
 そしてそれは、自分が晩年にならなければ分からないこと。
 私もただいま晩年真最中、でも私はあまり孤独の自覚はない。
 夫が健在だからかもしれない。
 岸恵子さんは、老いの恐怖と孤独を感じておられるようだ。
 恐れながら、私の場合は、今、死という恐怖しかない。
 未来に映るのは、真っ暗闇に沈む深い沼なのだ。
 だから私は未来を思い浮かべることはしない。
 今、孤独なんて言っておれない。
 今日をいかに元気で楽しく生きるか、しか考えないことにしている。
 この本を読んでの感想だが、どんなに華やかな人生を送った人でも、晩年は皆同じように哀れで悲しいものだということ。
 「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
 小野小町
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2019年05月27日

テレ朝ドラマ “白い巨塔”

原作 山崎豊子 1965・69年刊行

 医療の世界、大学病院の閉鎖的な人間模様をダイナミックに描いた、重厚な社会派ドラマである。
 また、過去5回ドラマ化された名作でもある。
 私は山崎豊子さんファンなので、彼女の本、またドラマ化されたものは、概ね観ている。
 この「白い巨塔」で、私の心に残っている財前五郎は、1978年の田宮二郎さん、2003年の唐沢寿明さんである。
 そして今回それに岡田准一さんが加わった。
 さらに松山ケンイチさん、沢尻エリカさん、なぜか夏帆さんが印象的だった。
 そしてこのドラマを観ての率直な感想だが、医者の不養生、とはこういうことかな、ということだった。
 メンタル面でも誰より強いと思っていた財前だったが、実は心にすごいストレスをかかえていたのではないか。
 そしてそれが取りも直さず、病気の根源になったのではないか。
 いかに頑健な身体、心を持ってしても、ストレスには勝てなかった。
 ゆえに大概の人は、ストレスをかかえない生き方を模索する。
 財前はやはり良き人間だったのだ。
 いや、最後に良き人間になったのだ。
 だから病気に負けた。
 前回唐沢さんの時は、こんな感想持ったかなあ。
 岡田准一さんの悪が、迫真の演技だったからかもしれないなあ。
 ただ彼の、母親を求める愛には救われた。
 親子の絆は切っても切れないもの。 そこには普遍的に無償の愛があるのだと、改めて思ったことだった。
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2019年04月22日

朝ドラ “なつぞら”

 おもしろかった「まんぷく」が、今ではすっかり色あせて遠い昔の話になった。
 4月から始まった「なつぞら」が、第4週に入り、私はすっかりとりこになっている。
 何にかといえば、実は主役の広瀬すずちゃんに、ではない。
 何を隠そう、お祖父ちゃん役の草刈正雄さんに、である。
 元々モデルさん出身、ハンサムなのは周知のこと。
 私の中では、単なるハンサムでかっこいい俳優さん、好きでも嫌いでもなかった。
 で、今回、毎日画面でお目にかかっているうちに、彼にどんどん曳かれていったのである。
 お髭をたくわえた見た目もあるが、役の人柄からかもしだされる、頑固さの中に隠された深い愛と優しさに、シニアの私は心を鷲掴みにされてしまったのだ。
 また、老人とは思えぬセクシーさ。
 そんな彼を、毎日見ていたいが、なつが上京してしまえば、そんなにはお目にかかれないだろうなあ。
 BSでは「なつぞら」の前に「おしん」が再放送されている。
 そこに出ている中村雅俊が、またかっこよくてセクシーなのだ。
 でも、彼も今日、死んでしまった。
 なので、雅俊さんにも、もうお目にかかれない。
 ちなみに、実の雅俊さんは、現在はくったくのない明るいキャラクターが多い。
 これはこれでいいかもね。
 私、変なところに着眼しているかなあ。
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2019年04月11日

読後感 “すぐ死ぬんだから”

 内館牧子著  2018年発行  講談社

 この本を読んでみたいと思ったのは、衝撃的なタイトルだった。
 私にとって正にタイムリー、日々そういう気持ちで生きているから。
 著者が内館さん、彼女の作品はドラマでは「ひらり」「毛利元就」「終わった人」を観ているが、考えてみると小説読んだ記憶ないなあ。
 この本がベストセラーになった時、すぐに図書館に予約したが、人気があるらしく、先々週やっと順番が回ってきた次第である。
 
 さて、感想だが、非常におもしろかった。
 1・2章では、私が想定した通り、78歳の女性がアンチエイジングを試みる外見に関するストーリーだった。
 さらに、2歳上の夫との良好な夫婦生活、子、孫にも恵まれた日常の喜怒哀楽のベタな生活、笑うところも多く、これコミック?とも思った。
 ところが4章に入り、夫の死後、遺言があったことから、ストーリーが思わぬ方向に変わって俄かに緊張感が出てくる。
 信頼していた夫に愛人がいて、そこにも家族が存在していたことが暴かれる。
 しかもそれは夫が死ぬまで、40年間続いていたとは。
 まさに青天の霹靂であったろう。
 夫に死なれた時のショックより、この方がショックは大きかったに違いない。
 彼女は、それまで早く夫の元に行きたいと思っていた。でも、裏切られていたことが分かった時点で、夫への想いは憎しみに変わり、夫との全てのものを捨ててしまう。
 最終的には死後離婚まで果たす。
 私はこの夫の仕打ちに、彼女以上に腹がたった。
 本妻に本当の愛情があったら、遺言を残すべきではない。
 実は、愛人の家族への愛がほんもので、本妻との家族生活が架空ではなかったのか。
 私的に1番ショックだったのは、愛人が夫の死を知ったいきさつだった。
 それは、その日映画を観る約束をしていて、彼が現れなかったので、息子を自宅へ赴かせて、彼の急死を知ったことだった。
 本妻とは、映画なんか1度も観に行ったことがなかった事実。

 いろんなことがあり過ぎて、落ち込んでいた主人公ハナだったが、暖かい家族に励まされ応援されて、徐々に立ち直っていく。
 生きてるだけで丸もうけ! いわゆるハッピーエンドかな。
 よかった!よかった!
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2019年02月26日

朝ドラ “まんぷく”2

 毎日欠かさず見ている。
 いつの間にか2月も最後の週、物語も佳境に入った。
 これまではいろいろな試練があったが、今後はとんとん拍子に会社が発展していくのだろうか。
 でも、あと1ヵ月ある、もう一波乱あるのかなあ。
 チキンラーメンの他に、カップヌードルというヒット商品があるし・・・。
 思い出すのは、あさま山荘事件の現場で、警察官が食べていたカップヌードル、あれで一気に評判になったみたい。
 私もリアルタイムで、テレビに釘付けだったけど、その頃、萬平さんと福ちゃんたちも実在していた訳で、どんな気持ちで見ていたのかなあ。
 そういえば、夫が過日にチキンラーメンを買ってきた。
 私が食べたことがないと言っていたので、思いついて買ってきたらしい。
 お値段はそれほど安くない。
 これも以前と同じプライドかな。
 でも食べてみて、この価格でいいんじゃない、と思った。
 香ばしくて、さほど塩分も濃くなく、思っていた以上に美味しかったから。
 カップヌードルも食べてみようかなあ。
 ちなみに、私以外の家族は、過去にもこれらの商品ちょこちょこ食べていたみたい。
 知らない所で、けっこうお世話になったんだね。
 こんなに栄養面でも加味してあるとは知らなかった〜
 でも、老人の私にはリピートは無理かも。
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2019年01月29日

映画“アンナカレーニナ ヴロンスキーの物語”

2017年  ロシア映画
監督 カレン シャフナザーロフ 
キャスト エリザベータ ボヤルスカヤ  マクシム マトベーエフ

 お正月元日に観た映画。
 「アンナカレーニナ」とはトルストイの名作、映画化は実に4回くらいされていると思う。
 私が初めて劇場で観たのは、アンナカレーニナ役がヴィヴィアン・リーだった。
 背景の凍てつく銀世界や、貴婦人から墜ちてゆくアンナの哀しい末路まで、ずっと青い画面の暗いイメージだと記憶している。
 ただ、アンナ役のヴィヴィアン・リーは、衝撃的な美しさだった。
 今回の映画は、「アンナカレーニナ」の後日談。
 時は、日露戦争の真っ只中。
 戦争の相手は日本、言わずもがな、日本が戦勝国な訳で、劇中に敵国の悪として、描かれているのがなんとも心地が悪い。
 さて、戦地は北満、そこに軍医として赴いているアンナの息子セルゲイが出くわしたのが、かつて、母アンナの運命を狂わせ、自殺に追いやったとされる、憎むべきヴロンスキーだった。
 しかし、いつしか恩讐を超えて、セルゲイは懐かしき母の生き様を聞くことになる。
 私が思ったのは、アンナは息子を深く愛していた、それは間違いのない事実だった。
 ただ、ひょんなことから恋愛にスイッチが入り、ヴロンスキーに夢中になった。やっかいなことは、子供と恋人の両立が出来なかったこと。 きっとアンナは恋愛体質ではなかったのか。
 アンナの死はやむを得なかった。
 大人になっているセルゲイは、ヴロンスキーをきっと許したのではないだろうか。
 私の感想としては、前回の映画でストーリーは全て知っているので、今回目新しいものが、息子の成長と、恋人のあまり幸せでない人生を知ったという、寂寥感である。
 人の一生は、素晴らしくて、そして悲しいものなんだね。
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2018年12月21日

大河ドラマ “西郷どん” 最終回

 終わった〜 泣いた〜
 林 真理子さんの原作か、中園ミホさんのオリジナルか定かではないが、大久保の最期が感動だった。
 というか、女性ならではの視点だなあ、と思った。
 大久保は「まだ死ねないと」と、呟きながらも、頭の中にはこれは運命だと受け入れたような描き方だったから。
 それは、1年前に自決した(今回のドラマでは、撃たれて仰向けに倒れたが)西郷が、大久保の今際の際に現れて「おいは忘れもんしちょった、一蔵どんじゃ、連れに来もした」と、言って、大久保を昇天させたこと。
 西郷と大久保は幼少の頃からの無二の親友、青年時代一時くすぶっていた大久保を江戸に連れ出した時から、政治の中枢を担う人生が始まった二人、大久保はずっと忘れていなかったのだろう。
 私が最後に思ったことは、大久保が死んだことによって、明治維新が盤石のものになったという事実。
 なぜなら、地方の武士たちが、やっと自分たちの立場にけじめをつけられたのだから。
 西郷と大久保は一対だった、というのが私の感想です。
 1年間、楽しませてもらった。
 視聴率、良くなかったみたいだが、私には信じられない。
 ここ4〜5年の中で、1番面白かったから。
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2018年11月19日

読後感 “いろいろあった人へ―大人の流儀Best Selection”

伊集院静著  2018年 講談社発行

 伊集院静さんのファンなので、新聞で紹介があってすぐ図書館に予約した。
 彼の波乱万丈の生き様が、諸、重厚な小説なのだ。
 だからそれらを切り取って書かれたエッセイが、面白くないはずはない。
 前にも書いたと思うが、元妻故夏目雅子さんが亡くなって、意外とすぐに女優の篠ひろ子さんと再婚された時、私はなんて薄情な人だろうと思った。
 ところが「お父やんとオジさん」を読んで、彼が、いかに情が厚く、家族思い、友人思いかを知った。 そこで彼の見方が一転した。
 それにしても彼の交友関係は、広くて、しかも素敵な人たちばかり。
 それが彼の人生を豊かにしているし、作品にも繋がっていると思った。
 今回の「いろいろあった人へ」には、元妻夏目雅子さんへの今も消えぬ想いが言及されている。
 これは、今の奥様の後押しがあったとか。
 それまでは、今の奥様の気持ちを察して、タブーにしておられたのだろう。
 ほんとうに優しい人なんだなあ。
 また、愛犬のくだりも多かった。
 私には、ペットの可愛さは分からない。
 でも、ちょっと羨ましい。
 最近は特に、犬好き、猫好きな人の話が多すぎる。
 まあ、そんな人に悪い人はいないんだろうなあ。
 伊集院静さんも、ご多分に漏れず、良い人だとお見受けした次第です。
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2018年11月01日

読後感 “ゴンちゃんまたね”

 2018年 株式会社文藝春秋  ビートたけし著

 たけしさんの映画ファンなので、新聞広告でこの本を紹介された時、読みたいと思い、すぐ図書館に予約した。
 過去、たけしさんのギャグ的な本は読んだことがあるが、さしておもしろいとは思わなかった。
 今回小説というので、格調高い映画を思い浮かべて、とても期待した。
 で、手にしたこの本、薄くて、文字も大きく、思っていたのとはちょっと違ったかな。
 さっそく読み始めた。 純朴な癒される挿絵が頻繁にあって、童話のような感覚だった。
 前半、ストーリー性は全くなく、芸能界の打ち明け話などで、これが小説?とがっかりする。
 でも、途中から愛犬ゴンちゃんが出てきたことによって、みごとに期待外れ感を覆した。
 突然、ストーリー性が出てきたのだ。
 主人公則之と愛犬ゴンちゃん、それに妻を亡くした孤独な老人3者の、ほのぼのとした心温まる物語だった。
 則之はとりもなおさずたけしさんそのものだろう。
 繊細で、人の気持ち、犬の気持ちまでわかる、心優しい男性なのだ。
 あんなに探し続けた愛犬ゴンちゃんを見つけた時、普通なら大喜びで抱きかかえ、自分が飼い主だと名乗るだろう。
 でも、彼はそれをしない。
 老人の気持ちを思いやり、ゴンちゃんの幸せそうな姿を見て、自分は一歩下がって見守ることに徹する。
 これって誰でも出来ることではない。
 極めつけは、老人から「私が亡き後は、ゴンちゃん(太郎)を引き取ってください」と、頼まれるが、そんな先のことを考えないようにする。
 なぜなら、それは老人の死を考えることになるから。
 則之は、今が1番幸せと考える。
 ゴンちゃんがいて、老人がいて、毎日会いに行ける喜びがある。
 今日も「ゴンちゃんまたね」と言って帰りしな、仕事(小説家)頑張ろう、と思う則之。
 たけしさんに重なります。
 挿絵もたけしさん。
 ほんとうに優しさいっぱいのステキな絵です。
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2018年10月24日

朝ドラ “まんぷく”

 10月から始まったばかりなのに、最初からマックスおもしろい、大好きなジャンルのドラマである。
 日清食品の創業者、安藤百福、仁子夫妻という実在のモデルがいるのが、やはりリアリティーがあっていい。
 配役が安藤サクラ、長谷川博己という実力者俳優、安心してというか期待以上の演技で見応え十分。
 今日の場面は戦争真っただ中、厳しい生活を強いられているにもかかわらず、福子さん、萬平さん、鈴さんのほのぼのとした生活にとても癒された。
 福子さんて、いつも明るくて前向き、親孝行で旦那さん思い、だから誰からも愛される。
 疎開先での生活も、今までよく聞いていた暗い切ない話ではなく、周りの方たちも温かくて良い人たちばかり、福子さんは能天気なほどくったくがない。
 実際経験したことがないから分からないが、虐げられた生活も、受け取り方次第でこんなにハッピーになれるんだね。
 今回のドラマを今一つ私が好きな理由は、福子さんが私と同じ3姉妹の末っ子ということ。
 この半月余り、この3姉妹の姉妹愛を観てきたが、長女の咲さんが亡くなる時、涙が止まらなかった。
 私たち姉妹も年取ってしまった。
 近い将来必ず別れがやってくる。
 それを想像して、また泣けた。
 朝から泣くのだけはノーサンキューです。
 そこんところ、よろしく、作家さん。
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2018年10月18日

大河ドラマ “西郷どん 第38回”

 「傷だらけの維新」
 今回、戊辰戦争において、新政府軍側の舞台裏を、私は初めて知った。
 とても興味深かった。
 ここで、西郷隆盛の弟吉二郎はあっけなく戦死する。
 泣けた。泣いた。目が腫れた。だから泣くのはイヤだ。
 大河ドラマで、今までに泣いた作品はあったかなあ。
 吉二郎にとって兄は絶対的な存在だった。今の世では考えられないこと。
 それは、国のためというより、兄の役に立ちたいという一心だった。
 妻や子供に対する愛より、兄に対する敬愛が強かったのだ。
 戦場で兄に抱かれて息を引き取る時言ったことばが、「兄やん、身体を大切に」だった。
 てがらをたてて、ではなく、ただただ兄の無事を願っていたのだ。
 これは多いに作者の意図が含まれているのだろう。
 なぜなら、史実では、西郷は吉二郎の死目には会えなかったとあるから。
 作者は、西郷家の稀にみる家族愛、兄弟愛を描きたかったのではなかろうか。
 西郷は戦争の悲惨さを、身をもって知った。
 ここで自戒の気持ちもあり政治の舞台から退いて鹿児島に帰る。
 しばらくは、平穏な生活が・・・
 なのに、なぜ、また、・・・
 彼のここまでの人生を考えると、彼はただ生かされていただけ、最後はやはり戦死(切腹)する運命だったのでは、と思わざるをえない。
 彼が愛したことば「敬天愛人」。
 今この世に、西郷のように、世のため、人のために尽くす政治家はいるだろうか。
 西郷さんは、愛がいっぱい、の人でした。
 今私が最も尊敬する政治家です。
 ちなみに大河はまだまだ続きます。
 楽しみです。
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2018年09月19日

TBSドラマ“渡る世間は鬼ばかり3”

 1年ぶりに帰ってきた“渡鬼”
 3時間は長かったぁ。
 物語ではない、むしろ物語は4時間でもいい。
 だから2日間に分けて欲しかったなぁ。
 さて、感想だが、期待どおりのものだった。
 橋田寿賀子さん92歳、石井福子さん91歳の老人パワー、すごいと思った。
 今回のテーマは5人姉妹夫々の夫婦愛、絆、そこから発展する、親の介護、在宅医療、親の介護を終えた未婚中年男性のひきこもり等、今正に世間で繰り広げられているような社会問題が取り上げられていた。
 振り返ればこのドラマが始まったのは28年前、それから岡倉家の歴史をリアルタイムでずっと見続けてきた。
 30代だった五月夫婦が60代になっている。
 子育てと幸楽の切り盛りに費やしてきた人生に、夫婦が向き合う時間等なかった。
 ここに来て、図らずも勇の足の骨折によって、その時が・・・
 勇は1人では生活できない。必然的に五月が介護することになる。
 我が家もこの春、夫が初めて手術、入院を経験した。
 幸いに、夫は短い期間で退院、その後通常生活をすることが出来たが、つくづく考えさせられたことがある。
 将来夫に介護が必要になった時、私はすることが出来るのだろうか、反対の場合、夫は介護してくれるのだろうか。
 身体的にも、精神的にも、私には自信がない。
 樹木希林さんは、最後まで現役で、病院へは少し入院されたみたいだが、最期は自宅で、家族に見守れて逝かれたとのこと。
 羨ましい限り。
 自分の最期を考えるのは恐いが、考えないわけにはいかない。
 とりあえず、終末医療は受けない。
 その前に、夫婦の老々介護は無理だから、夫々介護施設入りを覚悟しなければならないかなあ。
 そんな自分のことも考えた、今回の“渡鬼”だった。
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2018年08月18日

 読後感 “琥珀の夢”

著者  伊集院 静  2017年 集英社発行

 ただ、伊集院静さんのファンというだけで、読みたいと思った。
  図書館で、上巻を先に借り、読了してから下巻を借りた。
  恥ずかしながら内容を知らずに読み始めた。
 上巻を読み始めて、初めて、サントリーの創業者、鳥井信次郎氏の伝記ものだということを知った。
 彼の丁稚奉公からのサクセスストーリー、私には単なるドキュメンタリーだった。
 彼の人間性、商才、周りの人材、全てに恵まれていて、成功はなるべきしてなされたことで、私にはあまり心に響かなかった。
 期せずして、今NHKBSで、過去の朝ドラ“マッサン”を放映している。これはニッカウイスキーの創業者、竹鶴政孝のドラマティックなサクセスストーリーである。
 もしかしたら、このことで、2番煎じ的な感じがしたのかもしれない。
 そういう訳で、下巻を読み始めた時、全くワクワク感がなく、ついには読み続けることが出来なかった。
 私には借りた本を最後まで読まないで返すことに、とても抵抗があったが、今回は残念ながら読了しないまま、返却した次第である。
 ちなみに、伊集院静さんに何の不満もない。
 もともと、彼は飾りっ気のない淡々とした文章が特徴で、それが私は好きなのだから。


※夫は今日、元職地区囲碁例会に出席した。
 成績――6段でして1勝4敗
posted by hidamari at 16:49| Comment(0) | 読後感・映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする